都市ガイドオランダ、ベルギー・フランダース地方の主要都市の紹介

【都市ガイド】オランダ

オランダの正式国名は「オランダ王国」、英語ではKingdom of the Netherlandsと表記します。オランダ語ではKoninkrijk der Nederlanden「ネーデルラント」といいます。「ネーデルラント」は低い土地という意味で、古くからベネルクス3国 の地域がこう呼ばれてきました。日本語の「オランダ」に由来するHollandは西海岸にある「ホラン ト」と呼ばれる一部の地域の呼称です。歴史的に大きな役割を担ってきた「北ホラント」と「南ホラント」の2州の名からきています。オランダにはチューリップ、風車、チーズ、木靴、運河、絵画の巨匠、デルフトブルーの陶器、治水事業や自転車の普及などたくさんの分野で世界的に知られるアイコンがあります。日本の九州ほどの国土と約1700万人の人口という小さな国ですが、多彩な魅力があります。ぜひオランダへお越しください。

世界遺産 ベームスター干拓地のチューリップ畑

世界遺産 ベームスター干拓地のチューリップ畑

チューリップ、春の球根花
トルコ原産の小さな花は、オランダに持ち込まれたときにその人気から価格が高騰。家1軒の値段と取引されるなど世界初のバブル景気を引き起こしました。長年の品種改良の成果で、たくさんの色とりどりの花が生まれました。春ともなれば、西海岸やフレボランドを中心に満開の頃を迎えます。チューリップやヒヤシンスのおかげで、オランダの風景は色彩豊かなタペストリーとなります。

風車
古来からある風車を最もよく活用したのはオランダ人と言われています。平地の国オランダでは、風がよく吹くという好条件があり、製粉、製材、揚水、製紙、製油などの動力となる風車は、それこそ国中に作られたのです。最盛期では1万基あったといわれ、現在は動力としての用途は終えたものの、オランダの風景になくてはならないものとして約900基が残されています。
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キンデルダイク 風車 オランダ

運河
低地のオランダは干拓によって国土の1/4が人の手で造られました。干拓地以外の土地も海や河川に挟まれ、水をいかに上手くコントロールするかが大きな課題でした。そこでオランダの都市づくりに欠かせないのが水路や運河です。アムステルダムをはじめ、ユトレヒト、デルフト、アルクマール、ライデンなど多くの街の中心に運河が築かれています。水位をコントロールするだけでなく、物流を支えた運河は都市にとってなくてはならないものでした。また水が放つ光や優しさは、都市の景観に優美さを与えます。

絵画の巨匠
光と影の技法で知られるレンブラント・ファン・レイン、親密な室内空間を描いた静謐の画家ヨハネス・フェルメール、風俗画の世界を構築したヤン・ステーン、生き生きとした肖像画で知られるフランス・ハルスなど、オランダの画家達は16世紀と17世紀にかけてその名を世界に轟かせました。オランダ絵画の黄金時代と呼ばれています。
近代に入ってからは、紆余曲折の青春時代とその後のたった10年の画家生活で数多の傑作を残した画家フィンセント・ファン・ゴッホや、デ・スタイル派を世に知らしめたピート・モンドリアン、グラフィックデザインの世界にいまも大きな影響を与えているM.C.エッシャーなどを輩出しています。

ひまわり (c)ゴッホ美術館

ひまわり (c)ゴッホ美術館

建築とデザイン
20世紀から現代にかけて、G.T.リートフェルトをはじめ多くの建築家が時代を先取りした建築をつくり、Droog Designブームを皮切りにプロダクト・デザイナーたちが斬新な作品を発表。建築やデザインの世界に影響を与えました。

ロッテルダム キュービックハウス 建築 オランダ

自転車
オランダでは自動車が飛躍的に増えた1970年代以降、政府により自転車(サイクリング)が奨励されてきました。いまや3万キロ近い自転車専用道路が国中に張り巡らされ、1人あたり約1.1台の自転車保有率は世界一です。国の政策に後押しされ、また平坦な土地柄、サイクリングが容易であったオランダでは、日常から余暇までサイクリングの人気がとても高いものとなっています。「オランダ人は自転車に乗って生まれてきた」と言われるほど。旅行者もこの恩恵にあずかり、気軽に安全にサイクリングを楽しむことができます。
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アムステルダム 運河 橋 自転車 オランダ

伝統工芸
16世紀以来、デルフトの町で生産されている世界的に有名なデルフト焼は、中国や日本の影響を受けながら、独自の発展を遂げました。独特の藍色から「デルフトブルー」の愛称で親しまれています。最盛期にデルフトには33の工房が存在していましたが、当時から残っているのはいまや「ロイヤル・デルフト」ただ一つとなっています。詳しく読む
オランダを代表するもうひとつの工芸品に木靴があります。湿気に強く、冬温かく、安全靴の代わりになる木靴は、長年オランダ人の愛用の品でした。現在は一部の農家で愛用されるのみとなり、木靴職人は主にお土産や飾りのために昔ながらの製法で木靴を作っています。典型的なオランダのお土産として好評です。

チーズ
考古学の研究により、オランダの国土では数千年前からチーズが作られていたことが証明されています。ローマ時代のジュリアス・シーザーの戦記にも記録が残っています。典型的なオランダのチーズは直径60cmほどの丸くて黄色いもので、中世の時代にすでに外国に輸出されていました。熟成半年ほどのフレッシュなJongeと1年以上の風味の強いOudeに大きく分かれます。チーズ取引の中心だったゴーダ、エダム、アルクマールにはいまも中世さながらのチーズ取引きの様子を再現した「チーズマーケット」が行われています。

アルクマール チーズ マーケット オランダ

※オランダの社会や経済など国全般については、在日オランダ大使館のウェブサイトをご参照ください。

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