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アート・ミュージアムと秋の企画展 in ロッテルダム

オランダのなかでも、近代建築が立ち並ぶ都会として知られるロッテルダムは、都市らしい刺激的な街歩きを楽しむ方におすすめ。欧州最大の港らしい、広々とした開放的な空気を感じます。そんなロッテルダムでおすすめのアート展やミュージアムをまとめてみました。

● ボイマンス・ファン・ブーニンゲン美術館 Museum Boijmans Van Beuningen

今年は、東京都美術館と大阪の国際美術館(開催中)に「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル≪バベルの塔≫展」が来日したことで、ロッテルダムにあるボイマンス・ファン・ブーニンゲン美術館を、日本の皆さんに知っていただく機会となりました。

「バベルの塔展」で来日したのは、ヒエロニムス・ボスやブリューゲル、教会美術など中世の美術でしたが、美術館には中世からはじまり、近・現代にいたるまでの幅広いコレクションがあり、なんと約15万点を所蔵しています。

レンブラントやカレル・ファブリティウスなど17世紀のオランダ黄金時代の絵画はもちろん、ゴッホ、モネなどの印象派、デルヴォー、マグリット、ダリ、キリコなどシュールレアリスムの画家の作品やデザイン家具などまでそろっています。

Photo by Ossip van Duivenbode/Rotterdam Marketing

Photo by Ossip van Duivenbode/Rotterdam Marketing

2017年の秋は、美術館所蔵のレンブラントの銅版画「名人技と想像」展を開催します。美術館所蔵のコレクションではあるものの、いままで非公開だったレンブラントによる60点の美しい銅版画を修復したのちに、初めて公開します。

展覧会名:Virtuity and Imagination: Rembrandt etching from own collection
会期:2017年9月9日~2018年1月14日

レンブラント作「妻サスキアと自画像」ボイマンス美術館 Boijmans Van Beuningen, Rotterdam

レンブラント作「妻サスキアと自画像」ボイマンス美術館 Boijmans Van Beuningen, Rotterdam

ボイマンス・ファン・ブーニンゲン美術館は、レンブラントをはじめ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ルーベンス、ゴヤといった1万5千点の素描画と6万5千点の版画を収蔵。そのほとんどは保存状態を保つため、常設されず、今回のような企画展でのみ見ることができます。

● クンストハル KUNSTHAL

上記のボイマンス・ファン・ブーニンゲン美術館をはじめ、ロッテルダムの文化施設が集まるミュージアムパークにクンストハルはあります。ここは企画展専門の美術館。年間を通じて、20世紀と21世紀のアートを中心に刺激的な展覧会が開催されています。緩やかなスロープがある3,300㎡の建物は、世界で活躍するオランダ人建築家レム・コールハースの設計。

Photo by Ossip van Duivenbode/Rotterdam Marketing

Photo by Ossip van Duivenbode/Rotterdam Marketing

猫大好き アートにおける9つの生展
CAT LOVE – NINE LIVES IN THE ARTS

会期:2017年9月9日~2018年1月14日

Marie Cecile Thijs, His Majesty 2011

Marie Cecile Thijs, His Majesty 2011

昨今インターネット、特にソーシャルメディアで大人気の猫のあれこれを、現代アーティストが描きました。猫になった気分で楽しもうというテーマのもと、キャットウォークを歩いたり、垣根をくぐってそっと忍び込んだり、猫語でカラオケを楽しんだりといったインタラクティブな仕掛けもあります。オランダに住み、ヨーロッパを中心に世界で活躍するアーティスト、ロッカクアヤコさんの作品も登場。

キャビンクルー 機上のファッション展
CABIN CREW FASHION IN THE AIR

会期:2017年9月23日~2018年2月4日

自身もKLMオランダ航空会社のパーサーであるオランダ人ムクリフ・スキートによる、キャビンアテンダント(CA)の制服コレクションが見られる貴重なチャンスです。昨今のCAの制服は、より機能的であることが求められていますが、かつては航空会社のアイデンティティを伝える重要なアイテムであり、イブ・サンローランやバレンシアガといった著名ファッション・デザイナーが参加して作られたCAの制服は、ファッションのひとつのジャンルとも言えるでしょう。世界最大のCAの制服コレクションをもつクリフ・スキート氏によると、1960年代から1970年代に発表されたものが、最もファッショナブルとのこと。エミリオ・プッチがデザインを手掛けたブラニフ航空など、昔懐かしい航空会社のものを含む、世界の航空会社のCAの制服が展示されます。

ポール・デルヴォー 夢の巨匠展
PAUL DELVAUX – MASTER OF THE DREAM

会期:2017年11月1日~2018年2月25日

クンストハルが誕生して25周年となる今秋、これを記念して隣国ベルギーの画家ポール・デルヴォーの大回顧展を開催します。

デルヴォーは、シュールレアリスムの画家といわれますが、表現主義、象徴主義といったジャンルにもまたがり、また私的な現実を描いたと評されました。なにより独自のミステリアスな画風が特徴。デルヴォーが生涯大事なテーマとした、女性の体、夢、ミステリー、旅と鉄道、孤独といったものを中心に、幅広い作品をブリュッセルのイクセル美術館や個人コレクションから借り受け、絵画、素描、水彩など90点を展示します。同時代のシュールレアリスト、ジョルジュ・キリコに影響を受けた古典的建造物、同国の画家ジェームス・アンソールに影響を受けた骸骨など、モチーフとなったものを探してみるといろいろな発見があります。隣のボイマンス美術館のシュールレアリスム絵画コレクションと一緒に観てみましょう。

● ロッテルダムのストリートアート Rotterdam Street Art Route

(c) Rotterdam Marketing

(c) Rotterdam Marketing

グラフィックアーティストによる斬新なストリートアートは、ロッテルダムの都会的な街並みによく似合います。ロッテルダムには約7kmのストリートアート・ウォークを楽しめるルートがあります。多くの作品は地元のアーティストの手によるもの。街のプロジェクトとして公式に認められています。

(c) Rotterdam Marketing

(c) Rotterdam Marketing

スマートフォン(iPhone、Android)のアプリ Rewriters-app を使うと、ストリートアートをめぐるルートと各アーティストの説明などが英語で読めます。事前にアプリをダウンロードしておくとインターネットの接続がなくても利用可能です。ロッテルダムを歩いて、インスタジェニックな写真を撮ってみませんか?

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