Markt毎月1回最新の観光ニュースや日本でのイベント、メディア情報などをお知らせ

画家モンドリアンの故郷を訪ねて

mondorian_victoryピート・モンドリアンという画家をご存じでしょうか?1872年3月7日年オランダ生まれ。デ・ステイル派と呼ばれたオランダにおけるアートの潮流を代表する画家で、のちにデ・ステイルの提唱者と懐を分かつものの、19世紀前半の芸術に大きな影響を与えたアーティストです。作風は、黄色、青、赤など原色の色面で構成された抽象的な絵画で知られています。

◆ピート・モンドリアンの生涯

ピーター・コレネリス・モンドリアンは、1872年にアメルスフォルトで生まれました。1892年にアムステルダムのロイヤル・アカデミーへ入学し、風景画を描いていましたが、卒業後は、光、色彩、フォルムを実験的な手法で描き始めます。1909年頃からはより抽象的なスタイルへと移行。

Piet_Mondriaan,_Gemeentemuseum_The_Hague_72dpi_779x1240px_E1911年にパリへ移ると、ピカソ、ブラックといった抽象派やキュビズム派の芸術家たちと親交を深めます。第一次世界大戦中はオランダで制作活動を続けました。そして、ヨーロッパの絵画、建築、デザインに影響を与えたデ・スタイル派の創始を担います。また独自の美術理論を確立し、それを「ネオ・プラティシズム(新造形主義)」と呼びました。

第二次世界大戦を避け、戦中にモンドリアンはニューヨークへ移住し、そこでモダンアートとジャズにインスパイヤーされます。1944年に肺炎にかかり入院。その数日後、未完の「ビクトリー・ブギウギ」(一番上の画像)を遺して亡くなりました。

◆モンドリアンの作品

モンドリアンの抽象画は、世界的に知られています。当時の抽象派芸術家たちは、新世界を築くために画家、彫刻家、建築家たちが協力して制作をするべきだと信じていました。宇宙の法則に従って、人々が良好なバランスの中で生きられる世界を彼らは理想としていたのです。その哲学を表現するには、分かりやすいフォルムが必要だと考えました。直線や直角を使い、色面は赤、青、黄色の原色と、白、灰、黒の無彩色で描かれました。不要なフォルムや色は排除され、完璧な垂直線と水平線で区分された平面が原色で彩られています。モンドリアンの直感と洞察に基づいたこの普遍的なビジョンは、規則正しい均衡の保たれた美を生み出しています。

◆ピート・モンドリアンの代表作を見るには

ハーグ市立美術館に、世界最大のピート・モンドリアンのコレクションがあります。アムステルダムでの初期の作品から、ニューヨークでの晩年の作品までを一望することができます。未完の遺作「ビクトリー・ブギウギ」も、この美術館に展示されています。なお、現在同美術館では、改装工事中のマウリッツハウス美術館の作品を展示しています(2014年夏頃まで)。そのためレンブラントの「解剖学講義」やフェルメールの「デルフトの眺望」などの名画もこちらで合わせてご覧いただけます。

ベアトリクス前女王が記念館をオープン width=

ベアトリクス前女王が記念館をオープン

◆多感な時期を過ごした東部の町ウィンタースワイク

学校の先生だった父親の転勤により、モンドリアンが10代を過ごしたのがドイツとの国境が近いオランダ東部のウィンタースワイク(Winterswijk)。この地で美術の教師だった父親やハーグ派の画家の弟子だった叔父の影響のもと、モンドリアンは早くから画家の世界に入っていきます。多感な時期に12年間、家族と過ごした家が、今春より「ヴィラ・モンドリアン」として一般公開されています。ここでは、抽象画へ移行する以前のリアリズムを描いていた時代の、モンドリアンの人物画や風景画作品を見ることができます。

ヴィラ・モンドリアンのウェブ(オランダ語)

開館日時:

Villa Mondriaan

Villa Mondriaan

冬季(〜2014年5月16日) 土曜日・日曜日 11〜17時
夏季(2014年5月17日〜9月14日) 火曜日〜日曜日 11〜17時
交通: ウィンタースワイクへは、アムステルダム中央駅から鉄道でアーネム(Arnhem)駅で乗換え。所要約2時間。

◆オランダから来日中のモンドリアン作品

今週末(2013年10月4日)より、東京・六本木の国立新美術館にて「印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアン」展が開催されます。モンドリアンの作品のほか、ゴッホのコレクションで知られるオランダのクレラー=ミュラー美術館の所蔵作品が数多く来日しています。どうぞ足をお運びください。

会期 2013年10月4日(金)〜12月23日(月・祝)
毎週火曜日休館
会場 国立新美術館 企画展示室1E

展覧会の公式ウェブ(日本語)

巡回予定
【広島展】 2014年1月2日(木)〜2月16日(日) 広島県立美術館
【愛知展】 2014年2月25日(火)〜4月6日(日) 愛知県美術館

ページトップへ