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ヴィクトル・オルタの建築(世界遺産)の特別公開

アールヌーボーの父と呼ばれるヴィクトル・オルタ(Victor Horta)は19世紀末から20世紀初頭にかけてブリュッセルで活躍した建築家&デザイナー。いまもブリュッセルの街には、オルタが手がけた美しいアールヌーボー建築が残っています。オルタ美術館(元・自邸)やベルギー漫画センター(元・繊維会館)など一部の建築は一般に公開されていますが、彼が腕を振るった多くの名建築は個人のために設計されました。非公開のものが多く、ブリュッセルの秘められた宝物となっています。以下の建物も通常非公開ですが、一年のうち数日のみ特別に公開されます。建築やアートを愛する人にとってはぜひ一度訪れてみたい美しい場所です。

(c) D. de Kievith

(c) D. de Kievith

オートリック邸 Maison Autrique
ヴィクトル・オルタが1893年に友人ウージェーヌ・オートリックのために設計。オルタが初めて手掛けた個人邸宅で、アールヌーボー・スタイルの到来を告げる構造や装飾にあふれています。修復工事を経て、100年以上前のブリュッセルの裕福な家庭の生活を垣間見ることができるようになりました。内装は、フランソワ・スクイテンとブノワ・ペータースの2人が手掛けたユニークなもの。

マックス・アレ邸 Hotel Max Hallett
ヴィクトル・オルタによる住宅の傑作のひとつ。1902年から1905年にかけて法律家マックス・アレの自宅として建てられました。接客のためのレセプションスペースは、曲線が調和を生みステンドグラスから光が降り注ぐ広々とした空間。建物の中心にある大階段は、ベランダや天窓から自然光を受け、美しく輝きます。

ソルヴェー邸 Hotel Solvay
1894年から1898年にかけて建造されたアールヌーボーの豪邸。産業界の大物アルマン・ソルヴェ―のために設計しました。予算の上限がなかったため、オルタはあらゆるところに上品で高価な素材を使い、凝った装飾を施しました。赤とオレンジを基調とした色合いは、豪華かつ居心地の良い空間を生み出しています。オルタの名声を確立した建築。

タッセル邸 Tassel House
建築史に輝く、オルタ1893年設計の邸宅。メタルを構造としてだけでなく装飾としても使い、流動的なスペースを活用し、自然光を取り込む開口部をもつといったオルタの建築上の特徴をすべて備え、また建築にアール・ヌーヴォーを融合させた世界最初の例として知られる名作です。ブリュッセル自由大学の教授のタッセルが依頼主。現在は欧州食品情報会議(EUFIC)が利用。

ヴァン・エトヴェルド邸 Hotel van Eetvelde
1895年から1897年にかけて、レオポルド二世のアドヴァイザーだったエドモンド・ヴァン・エトヴァルドのために建てられた邸宅。繊細なメタル支柱を使ったドーム状のステンドグラスから降り注ぐ光の井戸を中心に持つ、オルタの傑作のひとつ。建築後に、2度増改築が行われました。そのため、オルタが徐々にスタイルを発展させた過程を見ることができます。

世界遺産
ヴィクトル・オルタの設計による建築のうち、上記のソルヴェイ邸、タッセル邸、ヴァン・エトヴェルド邸、そしてオルタ美術館として公開されているオルタ邸の4つが、19世紀から20世紀への芸術・思想・社会の変遷を映すアールヌーヴォー様式の建築的表現の例証としての評価を受け、2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。

各邸宅の訪問可能日は、それぞれ異なります。また、訪問は事前予約(前日の正午まで)が必要です。日程および予約フォームは、以下の公式HP(英語)をご覧ください。
http://hdm.voiretdirebruxelles.be/en/userguide

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