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ヨーロッパ美しい村30選 シント・マルテンス・ラーテムでサイクリング

フランダース地方のシント・マルテンス・ラーテム(Sint-Martens-Latem)は別名「芸術の村」として知られる優美な場所です。JATA(日本旅行業協会)のヨーロッパ美しい村30選に選ばれています。

シントマルテンスラーテム 風景 フランダース

憧れの村、自然

村は、シント・マルテンス・ラーテムとドゥールレ(Deurle)という2つの地区からなり、大樹の並木道や林、青々とした牧草地など豊かな自然に包まれています。中世から栄える都市ゲントからわずか車で15分という利便性もあり、現地に暮らす人々が憧れる高級住宅地としても知られています。

フランスからベルギーに注ぐレイエ川は、緩やかな地形を蛇行して流れていました。シント・マルテンス・ラーテムの西では、船の航行や河川管理等の理由で川はまっすぐに造りかえられました。かつて村でも川を運河にする計画がありましたが、この土地に惚れ込み移住してきた芸術家などの反対により、自然のまま残され、多くの森や自然がそのままいまでも見ることができます。

素朴で可愛らしいパン焼き小屋

素朴で可愛らしいパン焼き小屋

のんびりと草を食む動物にも出会える

のんびりと草を食む動物にも出会える


芸術の村

19世紀前半のヨーロッパでは、農村や田園風景などをテーマに戸外で絵画を描く画家たちが、都市の喧騒を離れて自然の中へと移り住み、芸術家村(コロニー)を作りました。ここフランダースでは、シント・マルテンス・ラーテムに芸術家たちが移り住み、後に「シント・マルテンス・ラーテム派」と呼ばれる質の高い独自の芸術活動を展開しました。その活動は、1899年にこの地に移り住んだジョルジュ・ミンヌら、第一世代、印象派の影響を受け、フランダースの光を描いたエミール・クラウスらの第二世代、第一次世界大戦勃発後にキュビスムや表現主義を通じて新しい時代を表現したフリッツ・ヴァン・デン・ベルグら第三世代と続きます。

芸術家の理想郷だったシント・マルテンス・ラーテム

芸術家の理想郷だったシント・マルテンス・ラーテム

芸術家たちが、自然や農民たちと知り合い芸術家同士で交流を深めつつ、平穏な心をもって描いたフランダースの田園風景と人々の姿は、見る者に心の安らぎを与えてくれます。そんな画家の見た風景が、シント・マルテンス・ラーテムではいまも守られています。

アトリエを残した当時の家屋

小さな教会のような芸術家のアトリエ

お城とオーベルジュ

村の中心には、古い教会や村役場があります。カフェなどを冷やかしつつ、レイエ川に沿った道を10分少々歩くと「オーベルジュ・ドゥ・ぺシェール(Auberge du Pecheur)」に到着します。ここでランチをしてもよし、時間のある方は1泊するといいでしょう。

田舎風の作りながら、インテリアはモダンで可愛らしいオーベルジュ

田舎風の作りながら、インテリアはモダンで可愛らしいオーベルジュ

シント・マルテンス・ラーテムに来たら、レイエ川の真珠と謳われる「オーイドンク城(Ooidonk Castle)」をぜひ訪れてみましょう。オンシーズンの日曜日は城内を見学できます。お城にはいまも貴族の方が住まわれていて、代々受け継がれた貴重な家具や肖像画などが飾られているので、生きたお城を感じることができます。広大な庭園は、月曜日を除く毎日公開されています。お城のかつての馬屋が、レストランになっています。ランチを食べて半日くらいのんびりしてみましょう。

シントマルテンスラーテム オーイドンク城 フランダース

サイクリング

のどかで美しい自然をくまなく散策するには、自転車がおすすめです。ゲントで自転車をレンタルし、約10キロ、40分ほどで村に到着します。ゲントの観光局で周辺のサイクリングマップなどが手に入るでしょう。レイエ川の流れが最もきれいに見えるドゥールレ地区などを走ってみましょう。シント・マルテンス・ラーテム派が残した家やアトリエが、ギャラリーや美術館になっているので、これらをいくつか巡りながら、田園地帯で寛ぐのがおすすめです。

交通量の少ない田舎道はサイクリングにぴったり

交通量の少ない田舎道はサイクリングにぴったり

アクセス

シント・マルテンス・ラーテムのアクセスは、近郊のゲントから。ブリュッセル中央駅からゲント・シント・ピータース駅まで、ベルギー鉄道で30分です。ゲント・シント・ピータース駅からは、34番または35番のバスが便利。約20分で村まで到着します。

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