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ゴッホを訪ねてオランダの田舎へ サイクリングの旅

画家フィンセント・ファン・ゴッホが生まれ、青年時代を過ごしたオランダ南部の町を訪れてみませんか?生誕の地ズンデルト(Zundert)やヌエネン(ニューネン、Nuenen)はいまでものどかな田舎町です。農民と交流を深め、その素朴な生活を好んで描いたゴッホが観た風景がいまも残っています。

ズンデルトは夏はダリアの生産地として知られ、オランダで最も大きな花のパレードが開催されています。ゴッホを記念した広場には、画家を支えた弟テオとの2人像が立っています。ゴッホの人生についての展示やゴッホに影響を受けた現代アーティストの作品展が「ゴッホハウス(Van Goghhuis)」で観られます。休憩はぜひBRASSERIE RESTAURANT VAN GOGHで。最寄りの都市はブレダ(Breda)で、ここから路線バスで40分です。

ズンデルト ゴッホ テオ オランダ

いくつもの職場で挫折を繰り返し、各地を転々とした若きゴッホが、本格的に画家を目指しながら2年間滞在し、初期の傑作をものにしたのがヌエネンです。ゴッホは見たものをありのままに描くことにこだわっていましたが、その画風が確立されたのはヌエネンであったと言ってもいいでしょう。ここにはゴッホの記念館フィンセンター(Vincenter)があり、画家の生活を再現した展示や映画の上映などがあります。町の観光案内所を兼ねていますので、まずここへ寄ってみましょう。

ヌエネンには、ゴッホのアトリエ、自殺を図った恋人マルホットの家、父親の牧師館や墓のほか、ゴッホが描いた水車や郊外の風景など22か所のゆかりの場所が残っています。観光案内所でこれらの場所が載っている地図を入手して、レンタサイクルを借りて、めぐってみましょう。主要な見どころだけであれば、自転車で2時間ほどで回れます。徒歩の場合は、市中心部に絞って、歩いてみてもいいでしょう。画家をぐっと身近に感じることができます。

ゴッホがアトリエとして使うのを許可されていた建物。実際は洗濯小屋だった。

ゴッホがアトリエとして使うのを許可されていた建物。実際は洗濯小屋だった。

主なゆかりの場所には記念プレートがある

画家ゆかりの場所には記念プレートがある

ゴッホが描いた教会はいまも変わらず

ゴッホが描いた教会はいまも変わらず

ゴッホが描いた水車小屋はレストランとして営業。水車は現役。

ゴッホが描いた水車小屋はレストランとして営業。水車は現役。

水車小屋の絵のレプリカが飾られている

水車小屋の絵のレプリカが飾られている

町の広場には初期の傑作「じゃがいもを食べる人々」を記念して、絵画の人々の像がある。

町の広場には初期の傑作「じゃがいもを食べる人々」を記念して、絵画の人々の像がある。

「じゃがいもを食べる人々」を描いた場所。家は新しくなり、同じ場所にいまも人が暮らす。

「じゃがいもを食べる人々」を描いた場所。家は新しくなり、同じ場所にいまも人が暮らす。

ヌエネンは、アイントホーヘン(Eindhoven)というオランダが誇る国際企業フィリップス社を生んだ町からバスで11分ほど。アイントホーヘンはアムステルダムからも直通列車があるので、アクセスは簡単です。またアイントホーヘンでは、フィリップ社の移転後、旧フィリップス村の多くの建物が市に買い取られ、ホテルや観光施設に転用されています。デザイナーも多く住むこのエリアで、建築巡りなども楽しいでしょう。

アイントホーヘン オランダ

アイントホーヘンとヌエネンの間には、ゴッホの代表作「星月夜」をイメージして、オランダの環境デザイナー、ダーン・ローゼガルデが作った光るサイクリングロードがあります。蓄熱式の素材で、自然発光した幻想的な自転車道路をサイクリングすることができます。

ゴッホ 自転車 サイクリング オランダ

参照HP
ゴッホの故郷ブラバント州(日本語)
ヌエネン他、ブラバント州にあるゴッホゆかりの地を記した地図(オランダ語)

大自然のなかでアート&サイクリング

オランダ東部に、国内最大の公園デ・ホーヘ・フェルウェ(De Hoge Veluwe)があります。ここはかつて、クレラー・ミュラー夫妻が所有していた広大な森。ゴッホ作品に惚れ込んだ富豪の妻ヘレーネ・クレラー・ミュラーがその膨大なアート・コレクションを展示するために敷地内に美術館を設立しました。途中資金難に見舞われましたが、作品を国に寄贈することで無事、世界で2番目に大きなゴッホ・コレクションが、自然いっぱいの素敵な環境で観られるようになりました。ゴッホの故郷と合わせて、ぜひ訪れたいスポットです。

公園内には無料で乗り捨てできる白い自転車が約1,800台置かれています。クレラー・ミュラー美術館の前やビジターセンター、公園の各入口などで、気軽に自転車を借りて大自然を満喫しながら、ゴッホ作品も楽しみましょう。

デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園 自転車 サイクリング オランダ

クレラー・ミュラー美術館所蔵「夜のカフェテラス」。初期から晩年の作品まで幅広くそろっている。

クレラー・ミュラー美術館所蔵「夜のカフェテラス」。初期から晩年の作品まで幅広くそろっている。

初夏の新緑、8月のヒース原野、10月の黄葉と季節ごとの自然が楽しめる。

初夏の新緑、8月のヒース原野、10月の黄葉と季節ごとの自然が楽しめる。

車の乗り入れも少なく、自転車専用の道路もある。美術館からビジターセンターまではほんの10分ほど。

車の乗り入れも少なく、自転車専用の道路もある。美術館からビジターセンターまではほんの10分ほど。

富豪アントン・クレラー・ミュラーの狩猟の館。現在は博物館となっている。

富豪アントン・クレラー・ミュラーの狩猟の館。現在は博物館となっている。

旅の最後に、アムステルダムに滞在し、ゴッホの弟の子孫が立ち上げ、世界最大のゴッホコレクションを有する「ゴッホ美術館」に訪れれば、オランダでの「ゴッホをめぐる旅」の完成です!

アムステルダム ゴッホ美術館 自画像 内観 オランダ

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