お便り最新観光ニュース、メディア情報、イベント、キャンペーンのお知らせ

蒸留酒ジュネバとファッションの町 ハッセルト~スタッフ・レポート

先日の出張で、ハッセルトという町に行ってきました。まだ日本ではあまり知られていない「ハッセルト Hasselt」についてご紹介します。

ハッセルト 風景 スタッフ撮影 フランダース

ハッセルトは、オランダとの国境に近いベルギー東部の町。大阪の伊丹市と姉妹都市で、日本とつながりのある町です。市内には、伊丹市から贈られた日本庭園があります。たまたま同行していた伊丹出身の方に聞いたところ、伊丹では知られた町だそう。伊丹市の小学校の給食ではなんと(少なくても20年前には)ベルギー料理が出ていたそうです。今でもそうなのでしょうか。給食で、ベルギー料理・・・うらやましい限りです。

わたしの地元ではそんな国際的な給食メニューはなかったぞ・・とつぶやきながら、ハッセルトでまず訪れたのは国立ジュネヴァ博物館(Jenever Museumです。

「ジュネヴァ(Jenever)」とはジンの元祖と言われている蒸留酒で、ベルギーやオランダで親しまれています。高いアルコール度数と、ウィスキーのような年数による熟成の違いがあり、また最近ではカクテル風のフレーバーがいろいろと発売されている、奥深いお酒です。

ハッセルト ジュネバミュージアム フランダース

ジュネヴァ博物館の敷地には、ジュネヴァの材料となる「ネズの実」(ジュネパー・ベリー)が植えられていました。これまでジュネヴァは何度も目にしてきたけれど、材料の実を見たのは初めて!丸くて小さくてちょっと胡椒の実を思い出しました。続いて、ジュネヴァの香りづけに使われる原料の部屋へ。かつては薬用酒として飲用されていただけあり、ハーブがたくさん。シナモン、レモン、ベルガモットなど20種類くらいあって、実際に香りをかいでみることができます。これほど多くの材料が使われているとは知らなかった!

ハッセルト ジュネバミュージアム フランダース

それから、ジュネヴァがどのように造られているかを見ていきます。蒸溜するために、大きなお鍋で温めて、冷やして、また温めて・・といった作業が続きます。やはり美味しいものには、時間がかかるのですね。ジュネヴァの歴史を紹介したコーナーでは、昔から飲まれてきたジュネヴァの人気が陰ってきたとき、女性や若者にも飲みやすいフレーバーを開発したり、新しい飲み方を紹介して復活を遂げたという印象的なお話しを伺いました。

展示されているポスターもレトロでいい感じ

展示されているポスターもレトロでいい感じ

最後は、お待ちかねの試飲コーナー。ミュージアムに併設されたバーへと案内されます。ジュネヴァはアルコール度数が40度以上あるので、お酒が弱い私はちょっとなめるだけにしておきました。

ジュネバミュージアムのテイスティングバー

ジュネバミュージアムのテイスティングバー

せっかくここまでジュネバを学んできたのに、味を語れるほど飲めない自分が悲しい。それならば、と渡されたリキュール「シント・ランベルトゥス」は深紅の美しい美しいお酒でした。甘いリキュールは、圧倒的に飲みやすかったのだけれど、この日はまだ先があるのでと、杯を干すのは断念。いい経験となりました。

ハッセルト ジュネバミュージアム フランダース

ジュネヴァ博物館の建物の窓からは、世界遺産ベギン会院の建物が見えます。辺り一帯が静かな落ち着いた空間です。

ジュネヴァ博物館の窓からベギン会院を眺める

ジュネヴァ博物館の窓からベギン会院を眺める

ちなみにハッセルトでは、毎年10月にジュネヴァ祭り(Jeneverfeestenが開かれます。2016年は10月15日と16日に開催されます。

続いて訪れたのは、ファッション・ミュージアム(Mode Museum Hasselstです。

数か月ごとの企画展により、展示内容が変わっていくスタイルで、私が訪ねたときは1920年代のファッション特集でした。1920年代を中心に、現在に至るまでのオートクチュール・ドレスが所狭しと展示されています。素敵なコレクションを前にして、「ミュージアムごと欲しい!」の声が一緒にいた女子から上がります。目の保養をしながら歩き進んでいくと、1920年代は女性が解放されていった時代であることを実感。「ココ・シャネルって画期的だったのだなぁ・・」と改めて感じました。

100年近く前のものとは思えないドレス

100年近く前のものとは思えないドレス

エスニック柄が流行った時代もあったそう

エスニック柄が流行った時代もあったそう

さて、わたしがハッセルトを訪れた火曜日の午前中は、マーケットの日でした(マーケットは火曜日と金曜日に開催しています)。マーケットに行くと、地元の人の生活が見られていつも楽しい気分になります。お店は食べ物が中心。地元の人のおすすめで、名物のハッセルトセ・スぺキュロースを買って、みんなで味見。ベルギー、オランダ各地にあるシナモンスパイスのクッキー、スぺキュロースの中でも、大きくて硬め、食べ応えがある感じでした。

マーケットで買ったハッセルトセスぺキュロースは食べ応え十分

マーケットで買ったハッセルトセスぺキュロースは食べ応え十分

ハッセルトの町は「Hoofstad van Smaak(おいしさの首都)」として売り出しているようで、町のあちらこちらで Hoofstad van Smaak の旗を目にしました。ランチに立ち寄ったレストラン「ヘット・スマーク・サロン(Het Smaak Salon)」も雰囲気・味とも☆3つ。築100年以上のお屋敷をそのまま使ったレストランでの優雅なひと時、忘れられません。

ハッセルト レストラン グルメ フランダース

食事もおいしかったのですが、飲み物の種類が豊富でした。ハッセルト周辺は果樹園の多いエリアなので、地元産のフルーツジュースを揃えていて、特にリンゴの味がしっかり感じられるアップルジュースはおすすめです。ビールもあまり目にしたことのない、地元醸造所イェッセン・ホフケのものなどたくさんの種類があり、みんなで好きなものを注文し、それぞれでドリンクを楽しみました。

ハッセルト近郊の地ビール

ハッセルト近郊のローカルビール

ハッセルト近郊産アップルジュース

ハッセルト近郊産アップルジュース

ハッセルトの主要部分は、端から端まで直径1km程度なので、歩いてゆっくりとまわることができます。ベルギーの首都ブリュッセルから、ハッセルトまでは電車で約1時間。駅から市中心部まで歩いてすぐです。

地元の人から耳よりな情報もゲットしました。2017年8月には、7年に1度のヴェルガ・イェッセ(Virga Jesse Feesten)というお祭りが開かれ、大いに盛り上がるとのこと。ぜひ来年の夏に来なくては!今回は半日のショートステイでしたが、じっくり滞在してみたいと思わせる町でした。

参照
◆ ハッセルトの町について(日本語) http://www.visitflanders.jp/where-to-go/others/hasselt/
◆ ハッセルト観光局公式HP(英語)http://toerisme.hasselt.be/

ページトップへ