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フランダース地方にあるベギン会院がユネスコの世界文化遺産に

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ベルギーのフランダース地方にあるベギン会院13か所がユネスコの世界文化遺産に登録されています。ベギン会とは北西ヨーロッパに興った女子のみの修道会のこと。ベギン会院はベギン会によって運営される修道院として生活や信仰に関わるものだけでなく、共同体で使われる作業場なども含まれた複合的なものでした。ベギン会院の建物はフランダース地方に点在していますが、観光に組み込みやすくまた世界遺産登録となっているベギン会院は下記の通り。

ベルギー フランドル フランダース ブルージュ ベギン会ブルージュはヨーロッパ有数の古い町で水の都として知られています。中世の建物が軒を連ね、その横を運河が静かに流れていきます。運河にかかる橋の向こうに重厚な門構えがあり、そこを一歩入ると緑豊かな中庭をもつ静かな別世界が佇んでいます。現在はベネディクト派の修道院としてシスターたちが神に仕える生活を送るブルージュのベギン会院は、いまからおよそ800年前、13世紀にベギン会の女性たちが共同生活を送っていたものです。

中世ヨーロッパの女性は従属的な生き方を強いられ、人生の選択肢が限られていた時代でした。ベギン会は、こうした女性たちの自立を支援する修道院として誕生しました。創設したのはフランドル伯爵夫人のマーガレット。従来の修道院とは違い世俗の中で働き収入を得ることも許され、退会すれば結婚も認められていました。ベギン会は、女性の新しい生き方としてヨーロッパ各地に浸透して行きました。彼女たちはミサを終えると、それぞれの仕事をするために町へと出て行きました。

ゲントの小ベギン会院の創建は1235年にさかのぼります。2008年に最後のベギン(信仰を拠り所としてここのコミュニティーに暮らす独身女性)が亡くなるまで、800年もの間ベギンたちの暮らしが続いていました。周囲を壁で囲った典型的な街中のベギン会院で、4ヘクタールの広さがあります。現在では住宅となった所もありますが、教会、礼拝堂、芸術作品、歴史的な文書などはオリジナルのままに保存されています。

(c)Frédéric Van Hoof

(c)Frédéric Van Hoof

 街の中に「小さな町」を形成している大規模なベギン会院がルーヴェンにあります。13世紀の初めに創設された修道院をはじめ、幾つもの道が延び、広場や庭園・公園が配され、伝統的なレンガと砂で造られてた家々と修道院が落ち着いた風情を醸し出しています。静かなダイル川が町を交差しながら流れていきます。1962年に社会福祉委員会から大ベギン会院を購入したカトリック・ルーヴェン大学により、1964年から1989年にかけてこのエリアは注意深く復元されました。かつてベギン会院に住んでいたベギナージュは修道女ではなく、一時的に信仰に帰依しながらも彼女たちの選択で独身を貫いていました。彼女たちは貧しいという訳ではなく、収入を得て財産を持っており、ベギン会院に寄付することで自らを養っていたのです。ベギナージュたちは、主に教師、保健士、刺繍、縫製、洗濯などで収入を得ていました。長い間、ベギンたちはここで暮らしましたが、最後の一人は1988年に亡くなりました。しかし、この地の平和は今も続いています。

17世紀に建てられたメッヘレンこのベギン会院の教会は、初期バロック様式の優雅な装飾に彩られています。裕福だったベギンたちがもたらした貴重な宝物も数多く残されています。教会の装飾品は、ベギンたちが当時の有名な画家、彫刻家、建築家に依頼したものであり、17〜19世紀の聖餐容器や象牙のクロスなどをはじめコレクションは広範囲にわたります。教会もベギン会院の一部として、世界遺産に登録されています。

(c) D.Rys

(c) D.Rys

ベギンホフ・ホテル Begijnhof Hotel

フランダースで最も美しいといわれるルーヴェンの大ベギン会院に隣接するホテル。市内中心まで徒歩圏内でありながら閑静な環境で、ここにいればゆったりした昔日の雰囲気に浸れます。広々とした庭園やテラスが寛ぎの空間です。69の客室はシンプルながら温かい雰囲気。会議室も備えています。

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