観光テーマオランダ、ベルギー・フランダース地方のみどころをテーマごとに紹介

郷土料理を楽しむ〜ベルギー編

食べることが大好きなベルギー人。美食の国として知られるベルギーでは、旬の食材を大事にします。 その季節ならではの食事が楽しめるのも、ベルギーの旅の楽しいところです。

■ 春

形は太めのモヤシのよう

形は太めのモヤシのよう

早春の珍味が「ホップ・スプラウト」。 これはビールで使われるホップの新芽で、収穫期間が短く、採取が手作業と大変なため、知る人ぞ知る高級ベルギー野菜なのです。 現地レストランでは旬の高級食材として4月下旬まで楽しめます。 もちろんビールに合います。フランダースの西、フランス国境に近いポッペリンゲがホップの、そしてこの「ホップ・スプラウト」の一大生産地となります。

(c) The Flemish Primitives

(c) The Flemish Primitives

冬から早春にかけては、色鮮やかなブリュッセル・スプラウトの季節でもあります。 ブリュッセル・スプラウトとは、ブリュッセル近郊の特産である芽キャベツのこと。 小さいながらぎっしりとみの詰まった芽キャベツを味わってみてください。

4月下旬から5月にかけては、オランダ南部とともにフランダース地方でもホワイト・アスパラガスのシーズンを迎えます。 アスパラガスが真っ白なのは、光合成を避けるために土にすっぽり埋まっているからです。 緑色のアスパラガスよりも甘くて柔らかいのが特徴です。 こちらも旬が短く人気が高いため、アスパラガスの季節は「ホワイトゴールド」と呼ばれています。 

■ 夏

(c)Michael Dehaspe

(c)Michael Dehaspe

ベルギー料理の定番にグレイシュリンプ(灰色の小エビ)を使った小エビとトマトのカクテルなどや小エビのコロッケといった前菜があります。 北海沿岸に分布するこのエビを昔ながらの馬を使った方法で採っているのがオストダンケルクのエビ漁。 世界無形文化遺産にも指定された伝統漁は夏の風物詩です。 新鮮なエビはぜひ現地で。

■ 秋

秋においしいものとして忘れてはいけないのがジビエ料理。 狩猟解禁の季節になるとメニューに登場します。カモ、キジ、ウズラ、野ウサギなどの野性味あふれる秋ならではの味を楽しめます。

■冬

ムール貝 白ワイン蒸し

ムール貝 白ワイン蒸し

秋から冬にかけてムール貝が旬を迎えます(一番おいしくなるのは9月から4月)。 ベルギーではムール貝はセロリ、玉ねぎなどの香味野菜や白ワインと一緒に蒸し煮にして出されるのが定番。 ムール貝専用の鍋いっぱいに出されます。 付け合せに欠かせないのが、アツアツのフライドポテト。 ポテトには、ベルギー風にマヨネーズをつけて食べてみてください。

ベルギーで発見された野菜チコリ (c) Carl Pendle

ベルギーで発見された野菜チコリ (c) Carl Pendle

秋から冬にかけて活躍するベルギー産の野菜はチコリ(シコンまたはアンダイブ)。 日本で見かけるものより大きく、温野菜として身体が温まるグラタン(シコン・オ・グラタン)という料理で味わいます。 チコリは1830年にベルギーの農民が偶然発見したものです。 以来ベルギー産チコリは、世界中の料理人をとりこにしています。 香りが良いだけでなく、豊富なミネラルなどを含む、栄養価の高い食材としても評価されています。  表面が白く滑らかで端っこが黄色く、先端が閉じているアンディーブが食べごろです。ベルギーでは温野菜のイメージのあるチコリは、ジビエの付け合わせなどで生野菜としても食べられます。 ちょっと苦味のある大人の野菜。 ぜひ味わってみたいものです。

季節を問わずメニューに載るのがフランダース・シチューと呼ばれるベルギー・ビールで煮込まれたビーフシチュー。 長い年月のなかでさまざまなレシピが生まれ、お母さんが自分だけのレシピを子供たちに伝授しています。 特有のフレーバーを加えるために、レバーやキドニーを牛肉に加える人もいます。 甘さを出すためにスパイスケーキのスライスを入れたり、 強いマスタードをつけたカントリーブレッドを入れる人もいます。

ワーテルゾーイ (c)Tony Leduc

ワーテルゾーイ (c)Tony Leduc

寒い時期に体を温めてくれるワーテルゾーイも、フランダースの伝統的なシチューです。 ワーテルは水、ゾーイはボイルするという意味で、発祥地の名称をとり「ゲントのワーテルゾーイ」とも呼ばれています。 海や川の魚を使うのが伝統的な方法ですが、今日ではチキンのワーテルゾーイが一般的です。 ゲントの川の汚染がすすみ、魚がいなくなってしまったことがレシピにも変化をもたらしたという説があります。 魚かチキンに、にんじん、西洋ネギ、ジャガイモ、ハーブやその他の野菜、卵、クリーム、バターを入れます。 シチューといってもさらとしたスープのような仕上がりです。

ウナギとグリーンソースも、世界に知られるフランダースの伝統料理です。 スヘルデ川でウナギ漁をする漁師の数だけレシピがあると言われています。 伝統的には、パセリ、ミント、ほうれん草、スイバ、水クレソンなど、川岸で見つけることの出来るあらゆるフレッシュハーブをいれます。 緑葉のハーブ・チャービル、スイバが主な材料で、鮮やかな緑色と強い香りを保持するために、調理の最後に加えるのがポイントです。 ウナギは肉厚な白身で、濃厚な味わいが特徴です。

参照:ベルギー・フランダース地方の郷土料理リスト

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