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水の国オランダの絶景スポット、締切大堤防

締切大堤防 オランダ 空撮

水に囲まれた低地にあり、その脅威に晒されながらも、水を巧みに利用し土地を開拓してきたオランダ。数多くの水利事業のなかで、最も大きなものが海を閉じるためにつくられた全長32kmという大堤防です。「締切大堤防」(オランダ語 Afsluitdijk)と呼ばれるこの一大事業は、北海沿岸の低地を荒波から防ぐと同時に干拓を推し進めた「ゾイデル海開発計画」の一環として、1927年から1932年にかけて建設されました。

北ホランド州とフリースランド州を結ぶこの堤防の完成により、ゾイデル海は淡水化され、現在はアイセル湖と呼ばれています。また干拓によってノールドオーストポルダーとフレヴォランド州が誕生し、1986年に正式にオランダの新しい国土となりました。

フレボランド 干拓地 自然 オランダ

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天然岩は生物の繁殖を妨げることなく、耐久性にも優れています。締切大堤防の土台部分には、この天然岩が使われています。堤防の上部には道路が走っていて、自動車のみならず、自転車や歩行者も通行可能となっています。作家・司馬遼太郎氏も著書「街道をゆく」で絶賛したオランダの土木建築技術の高さと、自然への配慮を感じさせる建築物です。

締切大堤防の展望台

締切大堤防の展望台

締切大堤防へ行くには、アムステルダムの北にあるアルクマールから、フリースランドの州都レーワルデンを結ぶ中距離バスが利用できます。途中、堤防の中ほどの休憩所で降りると、展望台から前後が道路で仕切られた一面の水景色が眺められます。「世界は神が創造したが、オランダはオランダ人が造った」という言葉を思い出します。

締切大堤防のアイコン ICON Afsluitdijk

2017年11月17日から2018年1月21日まで、締切大堤防に光のインスタレーションが出現します。アーティスト、ダーン・ローゼガールデと彼のチームがは、オランダが誇る堤防の美しさを表す3つの光のオブジェをつくりました。

ICON Lightpoort Concept visual by Studio Roosegaarde

ICON Lightpoort Concept visual by Studio Roosegaarde

車のライトを利用して、既存の構造物(著名な建築家レム・コールハースの祖父が設計)が光るゲートLICHTPOORT、風力を使って飛び回り200世帯分のエネルギーを生み出す凧WINDVOGEL、歩くことによって生まれる光がまるで海のなかで輝く藻のようなGLOWING NATURE・・・エネルギーを使わず生み出されるこれらの光のアートは、これまでもゴッホの絵「星月夜」をモチーフにした蓄光素材で光るサイクリングロード、スキポール空港の雲の中に飛び込んだような映像が味わえる通路、大気汚染を浄化するスモークリング、路面のガイドラインが浮かび上がるスマートハイウェイなど、たくさんの社会現象となる作品を生み出してきたアーティストならでは。まるでSFの世界にいるようです。
※GLOWING NATUREの展示はフリースランド寄りのKAZEMATTENMUSEUMの中となります。

これからの時期のオランダは日没が午後4時台と早いため、締切大堤防の展望台で夕日を迎え、アムステルダムへ戻る道すがら、大堤防で展開される冬の光のインスタレーションを体験してみてはいかがでしょうか。フリースランド州には魅力的な町がたくさんあるので、対岸で1泊してみるのもいいかもしれません。

カゼマッテンミュージアム Kazematten Museum

カゼマッテンミュージアム Kazematten Museum

締切大堤防プロジェクト(英語)

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