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オランダの風車にまつわる技術 ユネスコの無形文化遺産に登録

2017年12月のユネスコ世界遺産会議で、オランダの「風車守の風車と水車の運転技術 Craft of the miller operating windmills and watermills」が無形文化遺産に登録されました。風車守が風車や水車を動かし、修理を重ねて良好な状態に保つための知識や技術が評価されました。

現代の風車守は、風車を保守保全するだけでなく、風車を動かす技術や風車守という仕事の文化的・歴史的価値を後世に伝えるという重要な役割を担っています。

伝統的に風車守の技術は、親方から弟子へと受け継がれていくものでしたが、現代では専業は減り風車守で生計をたてているのは約40人ほど。そこで、1972年にボランティアの風車守ギルド(組合)が誕生。以来、2000人のボランティアがトレーンングを受け、風車守の資格を取得しています。風車守ギルドには、105名のインストラクターと11名の親方(マスター)と呼ばれる風車守が登録し、活躍しています。

風車など地域の伝統家屋が保存されたザーンセスカンス

ザーンセスカンスで働く風車守

オランダには、いまでも1000基近くの風車が残されています。古くから動力源として、小麦粉、油、染料、マスタードなどを挽いたり、木の製材などに活躍していましたが、これら増して重要だったのが、河川や運河から水を汲みだし治水を行い、干拓地を作ることでした。低地の国オランダで風車が果たした役割は計り知れません。

オランダ人にとって大切な風景として、いまも大事にされている風車。ミュージアムとして公開されたり、人が住みながらメンテナンスを続け、伝統をいまに伝えています。

牧歌的な風景と共にある風車

風車の一部が居住スペースとなっている

ユネスコ無形文化遺産公式HP(英語)

なお、ロッテルダム郊外の「キンデルダイク‐エルスハウトの風車群」は1997年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。19基の風車が並ぶのどかな風景を求めて、世界各地から多くの人が訪れています。ロッテルダムからフェリーやバスで訪れることができます。

1997年 世界文化遺産 キンデルダイクの風車

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