Markt毎月1回最新の観光ニュースや日本でのイベント、メディア情報などをお知らせ

ロッテルダムで2018年に観たい企画展 オランダのファッション、バベルの塔、ディック・ブルーナ

オランダの建築とアートの町、ロッテルダムで、春から夏にかけて開催される、おすすめの企画展をご紹介します。

● バベルの塔 日本から帰還した巨匠展
BABEL: Old Masters Back from Japan

会期:2018年2月3日~5月21日
会場:ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館(ロッテルダム)

ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館 ピーテル・ブリューゲル(父)作「バベルの塔」

昨年、東京と大阪で66万人を動員した「ブリューゲルのバベルの塔展」。主要作品を貸し出したロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館では、凱旋企画展ともいうべき特別展が開催されています。ブリューゲルの「バベルの塔」やヒエロニムス・ボスの「放浪者」を含む、15世紀から16世紀のオランダ南部およびフランダース地方の絵画が一堂に展示されます。

ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館によると、日本で展覧会を行った時に日本人から寄せられた興味や疑問(バベルの塔の建築的リアリズムやブリューゲルの世界への空想など)は、彼らにとって目新しいものだったそうです。そうした文化交流から生まれた新しい視点で作品を紹介し、また漫画家 大友克洋さんが描いたバベルの塔 Inside Babel も日本から貸し出され、巨匠たちの傑作と一緒にオランダでお披露目されています。

旅行者の方にとって嬉しいのは、ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館では、本当に間近にブリューゲルやボスの傑作を鑑賞できることです。日本で開催される展覧会は多くの訪問者でにぎわうため、立ち止まってじっくりと観ることはなかなか難しい状況でしたが、現地の美術館の多くでは、作品をより近く、ゆっくりと味わうことができます。

Photo by Ossip van Duivenbode/Rotterdam Marketing

● ヴィクター&ロルフ 25周年展
Viktor & ROLF: FASHION ARTISTS 25 YEARS

会期:2018年5月27日~9月30日
会場:クンストハル(ロッテルダム)

The House At The End Of The World, 2005, Chromogenic Print © David LaChapelle Studio

オランダのファッション・デュオとして世界のモード界で輝き続けるデザイナー「ヴィクター&ロルフ(Viktor & Rolf)」。いまもアムステルダムに本拠地を置く彼らの、活動25周年をお祝いする回顧展がロッテルダムのクンストハル(アートホール)で開催されます。

ヴィクター&ロルフといえば「着ることのできるアート(Wearable art)」というコンセプトで作られたアバンギャルドな作品で知られます。1990年代以降のファッションの世界に新風を吹き込み、熱心なファンを獲得しています。

オランダでもめったに観ることのできない、ヴィクター&ロルフの創造的な世界が25周年、特別に観られます。オートクチュールはもちろん、オペラや舞台衣装など45点のほか、彼らが今夢中になっている「人形(Dolls)」シリーズ、2016年に提供されたマドンナのコンサート衣装、最新コレクション「Boulevard of Broken Dreams」や「Action Dolls」など、初公開となる作品も多く、ファッション・ファンだけでなく、デザインやアート好きの方にもおすすめのインスピレーションにあふれた企画展です。

● ディック・ブルーナのもう一つの顔展
THE DARK SIDE OF DICK BRUNA

会期:2018年3月10日~8月19日
会場:クンストハル(ロッテルダム)

Dick Bruna, Havank [De weduwe in de wilgen / Zwarte Beertjes 241] 1959

「ディック・ブルーナのもう一つの顔(The Dark Side of Dick Bruna)」展はミッフィーの絵本の作者として知られるディック・ブルーナさんによる、「ブラック・ベア」シリーズに焦点を当てた企画展です。駅で手軽に購入できる大人向け推理小説「ブラック・ベア」シリーズに、ブルーナさんは真っ黒なクマをアイコンとして登場させ、1000冊を超える探偵やサスペンス小説の装丁デザインを手がけました。

ミッフィーと同じく、多くの人に親しまれてきた「ブラック・ベア」シリーズでは、殺人事件などを含むダークな世界感が表現されました。表紙デザインには、たっぷりとしたレインコートに身を包み、中折れ帽子をかぶり、頭脳を駆使し、パイプをくゆらせながら犯罪を見事に解決する刑事が登場したり、ネズミ、蜘蛛、蠅といった生物たちが、拳銃、剣、毒のモチーフとして描かれたり等、それぞれの本の内容を暗示させ、読み手の期待感を膨らませるデザインが施されていました。

最小限の方法で最大の効果を追求したブルーナさんの「シンプル」な手法は、この「ブラック・ベア」シリーズにおいても、ミッフィーと共通する力強さとパワーを発揮しています。

ミッフィーしか知らなかった方には新しい驚きを、また、すでにブラック・ベアをご存じの方や、ブルーナファン、イラストやデザインに興味のある方も、ミッフィー以上に描く自由を楽しんだともいわれるこの「ブラック・ベア」シリーズで表現された、ブルーナさんの<もう一つの顔>をお楽しみください。

企画展専用のアートホール ロッテルダムの「クンストハル」Photo by Ossip van Duivenbode/Rotterdam Marketing

合わせて読みたい記事
ミッフィーの作者ディック・ブルーナさんの故郷ユトレヒト
ロッテルダムの建築めぐり
オランダのユースホステルStay Okayでユニークな宿泊体験

ページトップへ