Markt毎月1回最新の観光ニュースや日本でのイベント、メディア情報などをお知らせ

元祖フライドポテト、ベルギー・フリッツの楽しみ方

フライドポテト王国へようこそ

黄金色をしたフライドポテトは、ベルギー人の誇り。ベルギーでは美味しいフライドポテトを作る努力を惜しみません。専用のジャガイモの品種があり、美味しく食べられるカット技術から2度揚げまで、じっくりと時間をかけてフライドポテトを作ります。ベルギーにはフライドポテトの店がなんと4,643軒(2016年データ)あります。どんな小さな村にも、フライドポテト屋があり、半数以上の人が週に一度はフライドポテトを食べています。まさに国民食なのです。

フライドポテトの元祖、フリット

フライドポテトは、フレンチフライと呼ばれたりしますが、実はフランスとは関係ありません。フレンチフライと呼ばれるようになったのは、第一次世界大戦 中にベルギーにやってきたアメリカ兵が、フライドポテトを初めて見た時、人々が話す言葉がフランス語だったので、誤ってフランスにいると思ったからではないかと言われています。ベルギーではフライドポテトのことを、揚げたジャガイモという意味の「フリット」と呼んでいます。フリットの複数形が「フリッツ」。フリッツは、ビーンチュというフライドポテトになるために生まれてきた最高のジャガイモを使って作られます。ベルギーに来たら、最高に美味しいフライドポテトをぜひ味わってみてください。

フリッツの食べ方

フランダース地方の郷土料理にも、フライドポテトは欠かせません。料理のつけ合わせとしてよく食べられていますが、街中で気軽につまむ軽食としても定着しています。専門店やレストランで、黄金色にカリカリに揚げられたフリッツは少々の塩が振られます。専門店で一番人気の食べ方は、揚げたてをコーン型の紙包みに入れて、上からマヨネーズをかけたもの。シンプルだからこそ、美味しさが引き立ちます。美味しいフライドポテトを作る専門家は、ベルギーでは大きな称賛の的です。旅先で試してみたい、おすすめのフリッツ屋さんこと、ベルギーのフライドポテトの作り手を紹介しましょう。

● みんな大好き ゲントの De Gouden Saté

ベルギー最大の大学の町ゲントの夜に欠かせないのが、カフェが集まる界隈として有名な Overpoortにある「De Gouden Saté」。小さな店舗の前に行列ができているので、すぐにそれとわかります。せっかくなのでこの店を有名にした前オーナー、ユリアンのスペシャリティを頼んでみましょう。サテやシチューやマヨネーズがたっぷりかかった「Hugo Claus」はかなりのボリューム。でも食べられてしまいます。フリッツの王とゲントの人に呼ばれたユリアンの後を継いだ息子ピーターが名物フリッツを作り続けています。
住所 28 Sint-Pietersplein, Gent

● アントワープの歴史あるフリッツ屋 Frituur Max

フランダース地方で最も古いフリッツ屋のひとつに数えられるのが、グルーンプラーツという町の中心広場にある、1842年創業のFrituur Maxです。 創業時は、ルーベンス像の近くの別の広場で営業していましたが、ルーベンス像が移設されると共に、店もこのグルーンプラーツにやってきました。フリッツ・ミュージアム(Frietkotmuseum)が上階にあり、揚げたてのフリッツを持ち込んで、フリッツの歴史を見学することもできます。
住所 12 Groenplaats, Antwerp

●ブルージュのマルクト広場の双子?

ベルギー人のフライドポテト欲求を満たすべく、国内に4500を超えるフリッツ専門店があり、どの町でも気軽にフリッツが食べられるのがベルギーですが、人が多く訪れる町にはいくつものフリッツ屋が並ぶことがあります。ブルージュのマルクト広場では、数メートルしか離れていない場所に2つのフリッツ屋が並んでいます。どちらも緑色のスタンドで、一見区別がつきませんが、地元ブルージュの人はどちらが好きか、はっきりした好みがあるといいます。片方に決めたら、例えどんなに長い行列ができていても、決して隣の空いている方に浮気などしません。ぜひブルージュへ行ったら、この二つのスタンドを食べ比べて、あなたの好みを決めてみてください。
住所 Markt, Bruges

● ミシュラン星シェフが作ったフリッツ・スタンド Frites Atelier

フリッツが人気の理由のひとつに、様々な種類のソースをかけて味わう楽しみというのがありますが、アントワープのFrites Atelierでは、キムチ、シラチャ―、ワンタン、ヨーグルト、ふりかけなど、ここでしか味わえない変わったトッピングが楽しめます。しかも奇をてらったキワモノというにはほど遠い、洗練されたグルメな味です。というのも、このフリッツ店はミシュラン星レストランで腕を振るうシェフSergio Hermanがメニューを考案しているのです。庶民の味フリッツが、ちょっとおしゃれなグルメの一品に。ジャガイモの質などにもこだわっています。オランダ人デザイナーPiet Boonの手掛ける内装やフランダースの漫画家Kamagurkaが描いたナプキンのイラストなどがシック。おしゃれなフリッツの写真を撮りたい方にもおすすめです。
住所 Korte Gasthuisstraat 32, Antwerp

● ブリュッセルのレトロなトラムで味わう

最後は首都ブリュッセルの郊外(Watermaal-Bosvoorde地区)へ。忙しい都会ブリュッセルの市民に、美味しいフリッツを提供していると評判なのは、なんとトラム(路面電車)のフリッツ屋さん。その昔、トラム94番の終点だった場所に、レトロな車両がフリッツ屋として生まれ変わりました。新鮮なジャガイモを手でむき、カットして、牛脂で2度揚げというオーソドックスな手法で提供。ブリュッセルのグランプラス広場からはバス95番で40分ほどとちょっとした冒険ですが、足を延ばす価値はあります。
住所 Payfa-Fosseprez, Brussels

 

ページトップへ