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日本とゆかりの街 ライデンの魅力

アムステルダムの郊外にあるライデン(Leiden)という町をご存じでしょうか。オランダの独立の立役者となった歴史ある町で、その功績によりオランダで最初の大学が創設された学問の町でもあります。現国王もここで学びました。たくさんの学生が住むライデンは、生き生きとした活気に満ちています。

ライデンは海に近い水の都とも呼ばれます。88の運河はアムステルダムに次ぐ数を誇ります。一番の有名人と言えばレンブラント・ファン・ライン。美術史上にその名を輝かせる画家が生まれ育った町には、17世紀当時の面影が数多く残っています。ホフィエと呼ばれる中庭、風車の博物館、堂々たる教会や城門など2000を超える史跡があります。

日本とヨーロッパをつないだシーボルト

江戸後期に来日し、日本で医学を教えた最初のヨーロッパ人とされる、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトは、ライデンに長く住んでいました。その邸宅が「シーボルトハウス」というミュージアムになっています。政府から国外退去を命じられる1829年、日本滞在中に収集した数万の品物をオランダへ持ち帰ります。なかでも美しい植物学コレクションが有名です。

シーボルトの植物は、ライデン大学付属の植物園を経由し、ヨーロッパ全土に広がりました。持ち帰った植物の一部は、いまでも植物園で元気に育っています。植物園には、シーボルトを記念した日本庭園もあり、6月にはアジサイの花がひっそりと咲いています。

シーボルト・コレクションのハイライトが、シーボルトハウスにて展示されています。なんでも集めたシーボルトのコレクションには、地図や動植物の標本はもちろん、現代ではもう見ることができない庶民のささやかな日用品などもあり、興味がつきません。

シーボルトハウス(日本語)
ライデン大学植物園(英語)

風車の中を覗いてみる

駅に到着して、ライデン市内へ入ってすぐの、運河の橋の左手に見えてくるのが、巨大な風車。愛称「ファルコン(ハヤブサ)」で親しまれている18世紀の風車は、1930年代まで粉引き風車として活躍していました。現在は、ライデン市立デ・ファルク風車博物館(Molen de Valk)として公開されています。粉屋の道具や風車に住んでいた人の生活がそのまま展示されています。風車で製粉したヘルシーな全粒小麦粉をお土産にどうぞ。

● デ・ファルク風車博物館

食べ歩きとショッピングを楽しむ青空市

毎週土曜日、町の中心で大きな青空市が立ちます。ニューウェ・ライン(Nieuwe Rijn)、フィスマルクト(Vismarkt)、ボーテルマルクト(Botermarkt)などの運河沿いにたくさんの屋台が立ち並びます。お腹を空かせて出かけましょう。夏は、伝統的なオランダのニシンが旬。もちろんチーズを一切れ買ったり、焼きたてのパンやストロープワーフェル(Stroopwafels オランダの郷土菓子)を買って、食べ歩いてもいいでしょう。足が疲れたら、運河沿いのカフェのテラス席へ。橋の上や水上に浮かぶはしけ船などが、気持ちのいいテラスになっているカフェを探してみてください。

ライデン国立民族学博物館 (Rijksmuseum voor Volkenkunde)の特別展

オランダ王室に寄贈されたシーボルトの日本コレクションを核として「日本博物館」として開館、ヨーロッパ初の民族学に関する博物館として知られるのが、ライデン国立民族学博物館です。世界各地の興味深いコレクションが発見できるミュージアム。ここで、最近発見された川原慶賀の1836年頃作の「長崎湾の出島の風景」の屏風の全修復作業に入る前の特別一般公開が、約2週間ほど行われます。

屏風 Marij en Hillegonda(マライ・エン・ヒレホンダ)オランダの帆船(詳細)
Photo by René Gerritsen

この屏風は1836年頃の、出島のオランダ商館があった長崎湾の風景が描かれたもの。完全修復に入る前に、2018年7月5日(木)から7月22日(日)の約2週間、ライデン国立民族学博物館にて特別一般公開されます。屏風に描かれているオランダ船Marij en Hillegonda(マライ・エン・ヒレホンダ)は1836年にたった一度、日本へと航海しました。その繊細な描写から「カメラを持たない写真家」の異名を持つ川原慶賀は、例外的に出島への行き来が許されていたため、日本とオランダの関係性を絵画として記録に残す事ができました。貴重な作品をご覧いただく機会となります。

ライデン国立民族学博物館

 

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