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ブルゴーニュ公国の至宝とブスレイデン邸の企画展

現在のベルギーとオランダのほとんどのエリアは、1384年から1482年までブルゴーニュ公国領ネーデルラントというひとつの国として統治されていました。ベルギーのメッヘレンは、15世紀後半にブルゴーニュ公国領ネーデルラントの首都となりました。オーストリア・ハプルブルグ家のマルガレーテによる統治が行われていた時代は、メッヘレンの黄金時代、北方ルネッサンスの栄華を極めます。

グロート橋 (c)Visit Mechelen

そのメッヘレンの栄光をいまに伝えるのが、ブスレイデン邸博物館(Hof van Busleyden)。2018年7月、数年にわたる改修工事が終わり、リニューアルした博物館の一般公開が始まっています。

ブスレイデン邸は、16世紀初頭に建てられたブルゴーニュ公国領ネーデルラントの評議員だった貴族の邸宅です。トマス・モアやエラスムスなども訪れ、当時の知識階級社会の中心でした。

メッヘレン市が所蔵するブルゴーニュ公国時代の絵画、彫刻、家具等に加え、アントワープ王立美術館、ブリュッセルの王立歴史文化博物館、王立図書館、ゲント市博物館といったベルギーが誇るミュージアムの逸品が展示されています。

ブスレイデン邸博物館の至宝

(c) Museum Hof van Busleyden

ブスレイデン邸博物館の宝ともいえるアート作品がEnclosed Garden(中庭)と呼ばれる祭壇画です。16世紀前半に作られた作者不詳の作品で、メッヘレンの聖アウグスティヌス修道会のために作られたと伝えられています。祭壇画中央を飾るシルクの花細工は、聖アウグスティヌス修道会の修道士や修道女が作ったとされています。

修道会が所有するEnclosed Gardenはいくつか残っており、この種の祭壇画としては世界でも類も見ない貴重なものです。そのうち3つのEnclosed Gardenが、メッヘレンにある同時代の作品を参考にしながら修復され、ブスレイデン邸博物館リニューアルオープンと同時に、常設作品としてお披露目されました。一部は修復作業の様子と共にご覧いただけるようです。

シルク(絹)を使い細やかに手作りされた花細工 (c) Museum Hof van Busleyden

 

(c) Museum Hof van Busleyden

企画展「ほとんど百合のような」It almost seemed a lily
開催期間 2018年12月15日~2019年5月12日

ベルギー、ゲント出身のアーティスト、ベルリンデ・デ・ブルッケレ(Berlinde De Bruyckere) は、ブスレイデン邸博物館で展示されているEnclosed Gardenの儚なげな美しさに心を奪われました。表現されている花々に、蕾から枯れゆく姿までの命の移ろいを感じたのです。

ブルッケレの最新作「ほとんど百合のような(It Almost Seemed a Lily)」という作品も布を使った花が主役です。現代アートと16世紀のアート、名の忘れられた作者の傑作をぜひ見比べてみて下さい。

ブスレイデン邸博物館

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