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アフリカ・ミュージアム

ベルギーのブリュッセル郊外にある「アフリカ・ミュージアム」が5年の改装・拡張工事を終えて、2018年12月9日にリニューアル・オープンしました。

The mounted elephant in the gallery Landscapes and Biodiversity
© RMCA, Tervuren, photo Jo Van de Vijver

第2代ベルギー国王レオポルド2世が、当時植民地としていたアフリカのコンゴ関係のものを展示する場として建設を指示し、アルベルト1世の治世、1910年に開館したのが「アフリカ・ミュージアム」の前身となるコンゴ博物館です。コンゴ共和国として独立の後、王立中央アフリカ博物館となりました。

© David Plas

これまで植民地時代に集めたものを主に展示していた博物館は、21世紀という時代に合った内容へと刷新。現代に息づくアフリカのダイナミズム(文化・工芸・アート・生物・歴史など)を紹介する場へと生まれ変わりました。ヨーロッパとアフリカは歴史的に深いつながりがあります。日本ではなかなか触れることができない、アフリカについての多彩で貴重なコレクションに触れることができます。

A view from the gallery Rituals and Ceremonies
© RMCA, Tervuren, photo Jo Van de Vijver

「アフリカ・ミュージアム」は、ブリュッセル郊外のソワーニュの森という緑豊かなエリアにあります。中世の頃から狩猟場でもあった森には王侯貴族の別荘があり、13世紀のブラバント公の時代以降、たくさんの城が建てられた風光明媚な場所です。ソワーニュの豊かな森を中心とした生態系は、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

「アフリカ・ミュージアム」の館内は様々なゾーンに分かれています。アフリカの歴史に沿った展示(石器時代から陶器、鉄製品を作るようになった人類の発展を辿る)では、リアヴェラと呼ばれる8~9世紀頃に出土した動物をかたどった不思議な木像が必見です。中央アフリカ最古の木像といわれています。15世紀末に始まった世界貿易の転換期以降、欧州による植民地化がされた時代の、暗い歴史にも触れられています。風景画と写真、楽器と言語、宗教と儀式、生物、鉱物といったテーマごとのゾーンでアフリカを多角的に紹介する展示もあります。

The Crocodile Room
© RMCA, Tervuren, photo Jo Van de Vijver

ミュージアムの主要部分となる本館は、レオポルド2世が作らせたルイ16世様式の宮殿風の堂々とした建物の雰囲気をこわすことなく修復されました。地階に企画展スペースを設けるなど、優雅な空間を圧迫しない工夫がされています。オリジナルの設計は、パリ万博の会場プティ・パレで名声を得て、ブリュッセルではラーケン王宮やサンカントネール博物館の拡張に携わったシャルル・ジローです。

The Crocodile Room
© RMCA, Tervuren, photo Jo Van de Vijver

新しく加わったガラス張りの建物はミュージアムのエントランスとなっていて、2階のレストランからは広々としたフランス庭園が眺められます。大都会ブリュッセルの近くにあるとは思えない、リラックスできる自然とエキゾチックなミュージアムへちょっと足を延ばしてみませんか?

The new Visitor’s Pavilion
© RMCA, Tervuren, photo Jo Van de Vijver

アフリカ・ミュージアム
開館:火曜日~金曜日 午前11時~午後5時/土日 午前10時~午後6時
休館:月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
料金:一般12ユーロ(18歳以下無料)
住所:Leuvensesteenweg 13, Tervuren
アクセス:ベルギー鉄道のブリュッセル中央駅で、メトロ1番のStockel方面に乗り、Montgomeryで下車。トラム44番に乗り換え、終点Tervurenで下車。 中央駅からの所要時間は22分。
公式HP www.africamuseum.be/en(英語)

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