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ベルギー王立美術館の企画展「オランダの春」

ブリュッセルの芸術の丘に建つ「ベルギー王立美術館」は、15世紀から現代までの名画を集めたベルギーを代表する美術館です。ブリュッセルを訪れたなら必見の美術館のひとつです。

ベルギー王立美術館の古典部門

ベルギー王立美術館 古典部門のメインホール

ベルギー王立美術館のもとには複数の美術館が属しています。なかでも下記4つの美術館(部門)はすべて地下でつながり、一つの大きな美術館として機能しています。

ベルギー王立美術館 古典部門
15世紀のメムリンクを筆頭に、初期フランドル絵画の傑作をはじめ、16世紀のブリューゲルやルーベンスなど、ベルギーを代表する作品が見られます。

ベルギー王立美術館 世紀末美術館
2013年開館。ベルギー芸術が花開いた19世紀末から20世紀初頭の作品を展示しています。アンソール、クノップフのほか、アールヌーヴォーの家具や絵画、ゴッホやスーラなどの作品も見られます。

ベルギー王立美術館 近代部門
アレシンスキー、パナマレンコ、ファーブルなどベルギーを中心に、上記世紀末美術以降(1914年以降)のアートを集めています。改装工事が続いているため、現在は一部コレクションを展示替えをしながら、公開しています。

マグリット美術館
ベルギーのシュルレアリスムを代表する画家ルネ・マグリッドの作品を集中して展示しています。マグリットファン必見。不思議な世界観が堪能できます。

上記4部門のなかでも、最も多くの方が訪れるハイライトが、15世紀から18世紀までの作品を収めた古典美術館です。以下に、ベルギー王立美術館・古典部門の見逃せない、2019年企画展についてご案内します。

● オランダ美術ギャラリーのリニューアルと企画展

ベルギー王立美術館のオランダ美術ギャラリーが2019年2月1日より、改装工事を終えリニューアルオープンしています。今年はオランダにおける「レンブラント没後350年とオランダ黄金時代」という特別年であることもあり、「オランダの春 Dutch Spring」と題したオランダ美術をテーマにした企画展シリーズが開催されます。

≪オランダ美術ギャラリーのリニューアルオープン≫
DUTCH SPRING: Opening of the Dutch School Collection
会期:2019年2月1日~

ベルギー王立美術館は、オランダ国外では最大規模となる約100点の17世紀オランダ黄金時代のコレクションを所蔵。オランダ美術ギャラリーのリニューアルオープンを記念して、フランス・ハルス、レンブラント、レンブラントの弟子ニコラス・マース、ライスダール、ピーテル・デ・ホーホなどの肖像画、風景画、風俗画、静物画が展示されます。

レンブラントによる肖像画

Rembrandt (c)KMSKB-MRBAB

≪フランス・ハルスの肖像画展≫
DUTCH SPRING: Frans Hals Portraits
会期:2019年2月1日~5月19日

レンブラントと同時代のオランダ黄金期に活躍した画家フランス・ハルス(1582年~1666年)が描いたファン・カンペン家の3つ肖像画が、約200年ぶりに一堂に会します。

ベルギー王立美術館が所蔵するフランス・ハルスの絵画「3人の子供とヤギ車」が、実は布商人であったファン・カンペン家族の大きな肖像画の一部であることが作品の修復中に判明。この肖像画の残る2つの作品は、アメリカ、オハイオ州のトレド美術館とヨーロッパのある個人が所有していることがわかりました。

本展では、フランス・ハルスが描いた他の3つの家族の肖像画と併せて展示。伝統的な枠を超えて、新しい枠組みの中で肖像画を描いたフランス・ハルスを紹介します。

フランス・ハルスによる家族の肖像画

Frans Hals (c)KMSKB-MRBAB

≪オランダ素描展≫
DUTCH SPRING: A Cabinet of the Most Delightful Drawings
会期:2019年2月1日~5月19日

18世紀のオランダでは、素描や版画を集めることが流行しました。本展では、ベルギー王立美術館が所蔵する紙に描かれた作品80点を展示。当時のオランダの素描の特徴である幅広いテーマやテクニックを紹介します。

素描画に彩色した17世紀のオランダの風景画

De Moucheron (c)KMSKB-MRBAB

≪番外≫

ダリとマグリット展 DALí & MAGRITTE
会期:2019年10月11日~2020年2月9日

ベルギー王立美術館傘下のマグリット美術館は、2019年11月24日に開館10周年を迎えます。これを記念して、アメリカ・フロリダ州にあるダリ美術館の協力のもと、ダリとマグリットというシュルレリスムの2大巨匠が競演する特別展が開催されます。

1920年代中頃には、ダリは当時興りつつあったシュルレアリスム芸術運動に参加していました。幻想と空想の間で、ダリの作品は、無意識の驚異を受け入れつつ、内なる思考をさまようものでした。ミロの勧めでパリに引っ越したダリは、形と現実に疑問を投げかける作品を生み出します。根源的な精神風景は、技巧を超越して、本質や認識を明らかにすることを強く確信したダリは、1929年以降、独自のスタイルを獲得していきます。

1929年の夏、マグリットは妻や芸術家仲間と共にスペインにいたダリを訪ねます。ダリとその作品に出会ったことで、マグリットは、本質を表現するために対象を深く探求するようになり、徐々に精神分析という重いテーマから自分を解き放ちます。またマグリットは、日常生活において物体が表す内容ついて、疑問を持ち始めます。

マグリットとダリという2人の芸術家の作品は、違ったタイプではありますが、比喩的な表現を用いて絵を描いた戦前のシュルレアリスムの大家として、近い部分がありました。

ベルギー・ブリュッセルのマグリット美術館

Magritte Museum (c)visit.brussels, Jean-Paul Remy

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