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オランダの小京都 ハーレムの楽しみ方

チューリップなどの球根栽培の中心として、「花の町」として親しまれてきたハーレムは、アムステルダムから電車で20分、気軽に足がのばせる町です。17世紀の街並が美しく保存され、スパールネ川の水辺に緑が広がる静かな古都です。

ハーレムのアムステルダム門

かつて町の入口だったアムステルダム門

ハーレム駅につくと、アールデコ調の美しい駅舎が出迎えてくれます。町の中心はグロートマルクト(広場)、その前に市庁舎があります。
モーツァルトやメンデルスゾーンが演奏したパイプオルガンで有名な教会やミュージアム、ホフィエと呼ばれる庭園が点在します。雰囲気はアムステルダムに似ていますが、ずっと小さく落ち着きがあり、すべて歩いて回れるコンパクトさです。アートから風車まで、5つの観光ハイライトとおすすめのカフェとレストランをご紹介します。
ハーレムで1日のんびり過ごしてみませんか?

オランダのハーレムの公園

街の中心に公園などの緑が多くリラックスできます

1. テイラース博物館

テイラース・ミュージアムとスパールネ川

ピーター・テイラー・ファン・デル・フルストというアートコレクターのコレクションをもとに、1784年開館しました。絵画、版画、本といった芸術品から、鉱物、化石、コイン、科学に関する機械までの幅広いコレクションが収蔵されています。18世紀当時は、科学もまた芸術だったそうです。
いわゆる「啓蒙の時代」初期に創設されたテイラース博物館は、オランダ初、そして最古の博物館です。ミケランジェロやレンブラントを含む約10,000点の素描、約25,000点の版画で構成された美術コレクションはもちろん、開館当時の内装も魅力のひとつ。なかでも新古典主義のオーヴァルルームは必見です。

テイラース・ミュージアムのオーバルルーム

芸術的なインテリアに圧倒されるオーバルルーム

住所 Spaarne 16, Haarlem
公式ウェブ(英語) www.teylersmuseum.nl

2. フランス・ハルス美術館

ハーレムのフランス・ハルス美術館

オランダの黄金時代17世紀は、冨と栄光を絵画を通じて残そうとした富裕な市民に、肖像画が大人気となった時代でもあります。最も人気が高かった肖像画家がハーレム出身のフランス・ハルス。市民による自警団の集団肖像画といった大作を多く引き受け、傑作を残しました。ハルスが有名になったもうひとつの理由は、独自の作風です。ただ人物を魅力的に描くだけでなく、鮮明に表現された人物たちがいまにも動き出しそうな瞬間を熟練した技術でもって切り取り、キャンバスに再現しました。レンブラントの時代に生きた、もうひとりの卓越した画家フランス・ハルスの世界最大のコレクションを鑑賞しましょう。

ハーレムのフランス・ハルス美術館

(c) Haarlem / Photo by PH. GJ. van ROOIJ

住所 Groot Heiligland 62, Haarlem,
公式ウェブ(英語) www.franshalsmuseum.nl/en/

3. デ・アドリアーン風車

ハーレムの風車のある風景

ハーレムの中心、スパールネ川のほとりにひとつの風車が佇んでいます。デ・アドリアーン風車はオランダでよく知られた美しい風車です。もともと町の砦のあった目立つ場所に、セメントや塗料などの材料を加工するため、18世紀に建てられました。20世紀の火災で消失し、その後70年の歳月ののち、オリジナルの姿に復元されました。ガイドツアーでは風車が動く仕組みについて学べます。ここでの必見はスパールネ川に張り出したバルコニー。ここから眺めるハーレムの景色が素晴らしいので、ぜひ登ってみてください。

住所 Papentorenvest 1a, Haarlem
公式ウェブ(英語) www.molenadriaan.nl

4. 聖バーフォ教会

ハーレムの聖バーフォ教会

グロートマルクト広場に堂々と建つ、14世紀建造のゴシック様式の教会です。画家のフランス・ハルスなどハーレム出身の著名人が埋葬されています。堂々たる外観と合わせて、壮麗な内部も見学してみましょう。
音楽に興味のある人は、モーツァルトがこの街を訪れて弾いたことで知られるパイプオルガンのツアーに参加したり、5月から10月上旬までの火曜日に開催されるパイプオルガンのコンサートを聴くことができます。月曜日と金曜日の正午からはカリヨンのコンサートが、土曜日の午後はランチコンサート(教会への入場料が必要)が開催されます。

住所 Grote Markt 22, Haarlem
公式ウェブ(英語) www.bavo.nl

5. 静かな庭園 ホフィエ

オランダ各地の町に残るホフィエ。ホフィエとは、キリスト教を信仰する裕福な人々が設立した団体が行った慈善事業で、ハーレムには中世に作られたものが21か所ほど残っています。なかでも有名なのがオランダで最も古い1395年建造のホフィエ・ファン・バケネス(Hofje van Bakenes / 住所 Wijde Appelaarsteeg 11)です。

ハーレムにある最古のホフィエの庭

現存する最古のホフィエ・ファン・バケネス

ホフィエには主に身寄りのない敬虔な女性が住みました。女性たちは中庭を囲むように閉じて作られた家々にひっそりと暮らしました。現在ホフィエの建物は一般の住居となっていますが、中庭のみ平日の午前10時から17時まで、誰でも見学できるよう開放されています。どこも似た作りですが、年月による風化、住み手の工夫や庭園の設えで、少しずつ違った雰囲気が味わえます。一歩入ると独特の静けさがただようのは一緒で、中世の暮らしに思いをはせることができます。観光案内所でリストを入手して、住民に配慮しながら散策してみましょう。

ハーレムのホフィエの庭園
事前情報としてオランダ語になりますが、21件のホフィエの情報を掲載しているハーレム・ホフィエ協会のウェブ)が参考になります。

6. ビールカフェになった教会

クラシックな聖バーフォ教会とは対照的に、いまや世俗の役割を担っているのがヨペン教会です。現在は教会としての機能はなく、なんとビール醸造所となっています。教会内には食事や飲み物が楽しめるカフェ・レストランがあり、ビールのテイスティング・バーも兼ねています。ヨペンビールといえばハーレムの有名なビール。中世からこの地方に伝わるレシピを再現しています。ここでしか味わえないクラフトビールを味わってみてください。

ハーレムのヨペン教会はビール醸造所兼カフェに

(c) Cris Toala Olivares

住所 Gedempte Voldersgracht 2, Haarlem
公式ウェブ(英語) www.jopenkerk.nl

7. レトロなチョコレート工場

クラシックなナース姿の女性がココアを入れたカップを持ったイメージで有名な、オランダを代表するチョコレートブランドといえば「ドロステ」。
19世紀にハーレムで誕生した老舗メーカーの工場が、おしゃれなレストランFrisk aan het Spaarneに生まれ変わっています。1977年にドロステ社がアメリカに買収されると、新工場が作られハーレムの工場は閉鎖されました。19世紀の雰囲気が残る工場の一部は、国の指定で保護されることになりました。

ドロステの旧工場オランダの老舗チョコレートメーカー

レトロな建物は地元でも人気のレストランとして活用されています。野菜をたっぷり使ったヘルシーなノルディック風の料理は、地産地消やフードロスにも配慮したもの。スパールネ川を眺めるテラス席で、ランチやディナーを楽しんでみませんか?

Frisk aan het Spaarne
Max Euweplein 1, Haarlem
公式ウェブ(英語) friskaanhetspaarne.nl

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