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画家アンソールと故郷オステンド

オステンド出身の画家アンソール

画家アンソールはオステンド出身 (c) Westtoer

故郷を愛した画家

ジェームス・アンソール(1860–1949)は、近代ベルギーを代表する画家のひとり。骸骨や仮面を描いた独特な画風が魅力のアーティストです。

1860年にベルギー西部、北海沿岸のオステンドで生まれ、ブリュッセルの王立美術アカデミーで学んだ3年間を除くと、生涯のほとんどをこの海辺の故郷で暮らしました。初めて海の絵を描いた16歳から、80歳で最後の海の絵となる《夕暮れの海風景》を描くまで、アンソールにとってオステンドの海岸と海は特別な存在でした。

現在のオステンドの様子 砂浜が広がる北海のリゾート (c) Toerisme Oostende

企画展「真珠の母の夢」Dreams of Mother-of-Pearl
期間:開催中~2020年3月1日(日)

世界最大のアンソール・コレクションを所蔵するブリュッセルのベルギー王立美術館から貸し出された作品が、オステンドのミュージアムMu.ZEEで展示されています。「風景と幻想の構図」「静物画」「室内にいる若いブルジョワ階級の女性」の3つのテーマで、アンソールの画業を幅広く紹介。修復を終えたばかりの「ブルジョワのサロン」など主要な作品も出展されています。2013年にスタートしたベルギー王立美術館のアンソール・リサーチ・プロジェクトの結果についても展示。

会場:Mu.ZEE
住所:Romestraat 11,  Ostend
開館:火曜日~日曜日 午前10時~午後6時
※月曜日は休館

Muz.ZEE公式ウェブ(英語)www.muzee.be
展覧会の詳細(英語)www.muzee.be/en/muzee/t208952/james-ensor-dreams-of-mother-of-pearl

故郷「アンソールの家」がリニューアルオープン

オステンドの「アンソールの家 Het James Ensorhuis」は実際にアンソールが暮らした家で、その様子を紹介するミュージアムでしたが、数年間の改修を経て2020年5月下旬にリニューアルオープンすることになりました。アンソールについて、最新のテクノロジーを使って学べるスポットが誕生します。

新しい「アンソールの家」は、総面積約1,100㎡のインタラクティブな施設となります。画家が所有していた工芸品や家具の展示のほか、自邸からの眺めなど画家が創作意欲をかき立てられ、描く対象となった風景を、訪問者が自分の目で見ることができます。

AR(拡張現実)やマルチメディアで、アンソールの世界を体感できます。壁に、アンソールの様々な顔の映像を映し出されたり、自宅で撮影された写真を飾るほか、作品《オステンドでの浴場 The Baths of Ostend》にインスパイアされた動く手のアニメーションや、大作《キリストのブリュッセル入城 Christ’s Entry Into Brussels》を屋根裏部屋から下に降ろすときの苦労をのぞき見る3Dモデルなどがあります。

鋭い観察眼を持っていたアンソール。その書簡、絵画、スピーチから当時のオステンドの様子がわかります。作品にたびたび登場する、アンソールの代名詞とも言える、恐ろしげな仮面、ファンファーレ、パレード、骸骨を持つ見物人やクレイジーで風変わりな人物たちをプロジェクションで投影。アンソールの心の内を探ります。

オステンドのジェームスアンソール像

(c)Arne Deboosere, Visit Oostende

アンソールの家 James Ensorhuis
2020年5月19日リニューアル・オープン予定(団体は2020年6月1日~)
一般入館料:月曜~木曜 10ユーロ、金曜~日曜・祝日 12ユーロ
開館:火曜~日曜 午前10時~午後6時
※月曜、1月1日、12月25日は休館

公式ウェブ(オランダ語) https://www.ensorstad.be/het-james-ensorhuis
オステンド観光局ウェブ内(英語)https://www.visitoostende.be/en/ostend-city-james-ensor

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