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フェルメールゆかりの地を訪ねる旅

ヨハネス・フェルメールの故郷を訪ねて、オランダの古都デルフトへ出かけてみませんか? 画家ゆかりのスポットをめぐってから、世界中に散らばる35点余りのうち7点の作品を、アムステルダムの国立美術館とハーグのマウリッツハウス美術館が所蔵しています。ハイシーズンは混み合う美術館も、冬から春先にかけては比較的空いているため、ゆっくりと楽しめます。

デルフトのマルクト広場と新教会

デルフトのマルクト広場と新教会

17世紀の光の魔術師

オランダを代表する画家ヨハネス・フェルメール。「光の魔術師」とも呼ばれ、主に室内を描いたその作品は、静謐な空間に満たされ、観るものをそっと親密な空間に誘い込みます。

17世紀のデルフトは、カメラの原点のカメラオブスキュラなど先端の科学があり、フェルメール独特の空間構成や繊細な光の表現に影響を与えたといわれています。静かに物思いにふける人々が控えめに描かれた作品は、日本にも多くのファンがいます。

またフェルメールは、当時大変高価だった鉱石ラピスラズリを愛用し、絵の具に惜しみなく使いました。鮮やかな青は「フェルメールブルー」と呼ばれています。

アムステルダム国立美術館 所蔵「手紙を読む青衣の女」

画家の故郷デルフト

1632年、オランダのデルフトで生まれたフェルメールは1653年に結婚、1675年に故郷デルフトで亡くなりました。画家ギルド「聖ルカ組合」に親方として登録され、最年少で理事を務めます。生前から高い評価を受けていたフェルメールですが、寡作だったこと、多くの子供に恵まれ養育費がかさんだことから、その生活は大変だったようです。

生涯デルフトに住み、町の人々や風景に着想を得て、作品を描きました。いまのスケールでみるとデルフトは小さな町に思えますが、オランダの黄金期には貿易の富が集まり繁栄を極めました。当時の風情はいまも良く残っており、旧市街を歩くとフェルメールの世界にタイムトリップしたかのようです。

デルフト 東門 運河 オランダ

旧市街を囲む運河と東門

フェルメールの故郷を訪ねて

デルフトは「デルフト焼」という伝統的な陶器でも知られる町です。電車では、マウリッツハウス美術館のあるハーグから15分、国立美術館のあるアムステルダムから1時間です。

フェルメールゆかりの場所は、ほぼ旧市街にまとまっていて、徒歩でめぐることができます。地図(英語)を観光案内所 Tourist Information で配布しています。

● 旧教会 Oudekerk
住所:HH Geestkerkhof 25, Delft
フェルメールが眠る教会。その事を伝える石碑が置かれています。デルフト最古の教会で、運河に映る姿に趣があります。荘厳なステンドグラスとパイプオルガンなど、観光スポットとしても楽しめます。

デルフトの旧教会と運河

少し傾いて建つ、旧教会

● 新教会 Nieuwekerk
住所:Voldersgracht 21, Delft
町の中心、マルクト広場に建つフェルメールが結婚式を挙げた教会。広場を挟んで、反対側には歴史ある市庁舎がある。教会の塔に上って絶景を堪能したい。

デルフトの新教会からの俯瞰

新教会の塔からの眺め

● 「メーヘレン亭」の場所
フェルメールの父親が経営する宿屋兼住居があった場所。現在はプレートが残るのみ。

● 「飛ぶ狐亭」の場所
フェルメールが生まれた家で、ここでも両親が宿屋を営んでいました。現在ここには同名のホテル&レストランがあります。

フェルメール デルフト 飛ぶ狐亭

● フェルメール・センター Vermeer Center
住所:Voldersgracht 21, Delft
「聖ルカ組合」の跡地に、全作品のレプリカやアトリエの再現など、画家としてのフェルメールをひも解く展示が見られるミュージアムとして開館。建物のファサード(正面部分)は、聖ルカ組合当時と同じようにデザインされています。

フェルメールセンター

現存するフェルメールの作品の中でたった2点の風景画『デルフトの眺望』と『小路』が描かれたのは、どちらもデルフトです。当時フェルメールが見たであろう景色が、いまも感じられる場所を歩いてみましょう。

アムステルダム国立美術館所蔵「小路」

『小路』を描いたとされる場所

フェルメール デルフト 小路

フェルメール デルフトの眺望 マウリッツハウス美術館

マウリッツハウス美術館 所蔵「デルフトの眺望」

『デルフトの眺望』を描いたとされる場所

● ロイヤルデルフト Royal Delft
フェルメールと同時代、17世紀に誕生したデルフト焼。当時から操業を続ける窯元「ロイヤルデルフト」で、アンティークのデルフト焼やその歴史を味わうツアーが体験できます。日本語での詳細はこちら

伝統的な陶器デルフト焼

フェルメールの世界をじっくり堪能するために、ぜひデルフトに1泊してみてください。フェルメールの聖地巡礼にぴったりのホテルがあります。

● ホテル「飛ぶ狐亭」 Herberg de Vliegende Vos

フェルメールは、両親が経営していた宿「飛ぶ狐」で1632年に生まれました。フェルメールの生家と同じ場所に、2018年の夏、たった3室の小さなホテルが誕生しました。カフェもあるので、宿泊客でなくても立ち寄れます。フェルメール歩きの起点に、ぴったりのロケーションです。

ホテルのウェブ https://vliegendevos.nl/
住所:Voldersgracht 25, Delft

巡礼を締めくくる作品鑑賞

オランダ国内でフェルメール作品が収蔵されているのは、ハーグのマウリッツハウス美術館アムステルダム国立美術館です。マウリッツハウス美術館は『真珠の耳飾りの少女』『デルフトの眺望』『ディアナとニンフたち』の3点を所蔵。アムステルダム国立美術館は『牛乳を注ぐ女』『小路』『恋文』『手紙を読む青衣の女』の4点を所蔵しています。
※ 作品は他所での企画展に出展される場合があります

 

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