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フランダースの匠の技 タペストリーの世界を覗く

(c) MechelenJan Smets

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タペストリーとは、壁掛けなどに使われる室内装飾用の織物の一種です。 ゴブラン織と呼ばれることもあります。 16世紀、ヨーロッパのタペストリー産業の中心的役割はベルギーのフランダース地方にありました。 17世紀に入るとフランダースで最も重要な産業に発展し、タペストリーといえばフランダース地方というほど熟練した技術と素晴らしい作品が生み出されました。 フランダースのタペストリーは驚くほど細やかな描写力があり、多彩な色遣いで知られています。 宗教、神話、歴史がテーマだったり、狩猟や収穫といった生活に近い様子が描かれるなど内容も多様です。 現存する最古のものは13世紀に作られました。

(c)www.milo-profi.be

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タペストリーの生産は、 14世紀になると、ブルージュ、オウデナールド、ゲントなどでも作られるようになります。 16世紀には、ブリュッセルとアントワープの重要性が増し、アントワープからヨーロッパ各地へと供給されました。 17世紀に人気は陰りを見せ始め、18世紀にはフランダースでのタペストリー生産は終わりを告げます。 古いタペストリーには、生産地や職人のサインが入っているものがあります。 ピーター・ファン・アルスト、ピーター・デ・パンネメーカー、フランク・ブーベルなどが、著名なタペストリー職人として知られています。 タペストリーを入れるケースや下絵にルーベンスなどの有名な画家が携わることもしばしばありました。

(c) Layla Aerts

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首都ブリュッセルから電車で20分のメッヘレンは、カリヨンの軽やかな音色が響く古都。 16世紀初頭にはネーデルランド(現在のオランダとベルギー)の首都として政治、経済、文化の中心を担っていました。 カリヨンの故郷はまたタペストリーでも知られています。 いまも伝統の技を受け継ぐタペストリー工房があり、アンティーク作品を美しくよみがえらせる技術をもった設備など、フランダースの誇るタペストリー文化を伝える中心的役割を担っています。

王立デ・ウィット・タペストリー工房

メッヘレンにあるこの工房では、フランダース地方に残るタペストリー製造の伝統技術と保存方法を紹介。 ベルギー国外からもタペストリーの修復依頼を受けるなど、その技術は高く評価されています。 新旧タペストリーの展示やタペストリー制作のデモンストレーションや修復の実演を見学できます。 見学をご希望の方は、毎週土曜日の10時30分からのガイドツアーに参加してみましょう。

サンカントネール博物館(王立美術歴史博物館KMKG)

ブリュッセルのサンカントネール記念門の右翼にある「サンカントネール博物館」は、王立美術歴史博物館の中核を成しています。 国内考古学、古代、ヨーロッパ以外の文明、ヨーロッパの装飾アートの4つのセクションに分かれています。 また忘れてならないのが、タペストリーの素晴らしい大作のアンティークやアールデコの装飾品などのコレクション。 ベルギーならではの匠の技による貴重な美術品が見られます。

開館: 火曜日〜日曜日 朝9時半〜5時(土日祝は朝10時開館、入館は4時まで)
休館: 月曜日、1月1日、5月1日、11月1日と11日、12月25日

※2014年4月調べ。最新情報は上記公式サイトまたは現地観光案内所などでご確認ください。

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