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ベルギーの世界遺産でカリヨン・コンサートを楽しむ

ベルギー独特の文化を伝える楽器「カリヨン」。その音色は、古都に住む人々にとって、ただ時を告げるものであったり、町のシンボルというだけでなく、生まれたときから心に馴染む音の景色として愛されています。歴史背景や文化的側面も含めてユネスコの世界文化遺産に登録されている「カリヨン」。フランダースの主要都市ではプロの演奏家が鐘楼を鳴らし、複雑で美しい音楽を奏でるコンサートが開催されています。演奏会の参加に特別な準備は必要ありません。ゆったりと街の空気を味わい、空間を漂う調べに耳を澄ませ、中世に想いを馳せてみましょう。気候の良いこれからの時期は、カフェやレストランのテラス席で休憩やランチがてら、そっと耳を澄ますのがおすすめです。

メッヘレン カリヨン 鐘楼 フランダース

ベルギーの鐘楼
べルギーとフランスの鐘楼群(両国合わせて56の鐘楼)が世界文化遺産として登録されています。鐘楼とは宗教的な施設において鐘をつるし、時を告げる施設のことを指します。ベルギーの都市は中世に交易の要衝として栄え、13世紀~15世紀にかけて自治権を獲得する都市が増えてきました。初め教会に付属していた鐘楼は、市民が自由を獲得すると共に、広場に独立して建てられるようになりました。フランダース地方において、鐘楼とその中に入っている鐘を組み合わせて奏でられるカリヨンの音は、伝統楽器として親しまれてきました。

アントワープでカリヨン・コンサートを聴く

(c) Antwerpen Toerisme en Congres

(c) Antwerpen Toerisme en Congres

毎週・月曜日、水曜日、火曜日はアントワープへ。欧州随一の港町として知られるアントワープの空に、カリヨンの調べを探してみましょう。ここの鐘楼は、フランダースの犬にも登場するルーベンスの祭壇画で知られる、聖母大聖堂のもの。正午から午後1時まで演奏会が開かれます。5月から9月は、日曜日の午後3時から、7月と8月は月曜日の夜8時からも、演奏会が行われます。Oude Koornmarkt通り16番地は、カリヨンが全盛期を迎えた16世紀の雰囲気を残す場所。かつて大聖堂の鐘を鳴らす仕事をしていた人たちが暮らした場所です。いまはアンティークショップやアートギャラリーが集まり、画家のアンソニー・ヴァン・ダイクの名前を冠したおしゃれなレストランがあります。カリヨンコンサートを聴くにはぴったりの場所です。

ブルージュでカリヨン・コンサートを聴く

(c)  Jan Breydel & Pieter Deconinck

(c) Jan Breydel & Pieter Deconinck

旧市街が世界遺産になっているブルージュ。その中心、マルクト広場にある鐘楼(ベルフォルト)は83メートルの高さを誇る古都のシンボルです。上部に設置された鐘楼は、13世紀から15世紀にかけて造られたもの。大小合わせて47個もの鐘がついています。ここでも通年、毎週・水曜日、土曜日、日曜日の午前11時から正午まで、演奏会が開かれています。夏季(6月下旬から9月上旬)は、週2回ほどイヴニング・コンサートも開かれます。鐘楼(ベルフォルト)は展望室にもなっています。300段以上の階段を登ると、ブルージュの街並や晴れた日には北海、フランダース地方の森を一望できるでしょう。

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