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フランス・ハルス美術館 100周年特別展

 オランダ・ハーレムにあるフランス・ハルス美術館は、民衆の生き生きとした姿をテーマに普遍的な人物像を描き出した風俗画家フランス・ハルスのコレクションを主軸にする美術館です。 来年(2013年)設立100周年を迎えるにあたり特別展を開催します。 フランス・ハルスの名画と合わせて、イタリアからティツィアーノ、オランダのレンブラント、フランドル派の画家ヴァン・ダイク、ヨルダーンス、ルーベンスといったフランス・ハルスの前後の時代の巨匠の作品をご覧いただけます。 ロンドンのナショナルギャラリー、マドリッドのプラド美術館、パリのルーブル美術館といった欧州を代表する美術館に加え、個人コレクションからも作品が出展されます。 画家の「ブラッシュワーク」と呼ばれる独特の絵筆のテクニックや対象への直接的かつ広いコンテクストでのアプローチについて焦点が当てられ、新しいフランス・ハルス像を描く試みも行われます。

 17世紀に活躍したフランス・ハルスは長年、主に故郷ハーレムを中心に狭い世界で知られてきました。 19世紀にハルスを再評価したのは、フランスの美術史家テオフィル・トレ=ビュルガーです。 トレ・ビュルガーはフェルメールを再評価した人物としても知られています。 フランス・ハルスはレンブラントやフェルメールといったオランダを代表する画家と同じ時代に生きた、もう一人の巨匠だったのです。 最新の研究では、17世紀当時においてもごく一部の芸術家や愛好家に高い評価を得ていたことがわかっています。

 フランス・ハルスの特徴は17世紀当時から「ルース(ゆるい)」または「ラフ(荒っぽい)」と表現された筆致にあり、それにより生き生きとした描写が生まれたといわれています。 なにげなく描いたように見える筆の運びですが、経験を積んだ画家でないと描けないこともわかっています。 ハルスは超人芸ともいえるさっと描く技法をキャリアの若い時期に取得したといわれています。 ハルスより前の時代に「ルース」に描くことによって成功した数少ない画家のひとりがティツィアーノです。

 フランス・ハルスは一時期ベルギーのアントワープに住んでいました。 そこでアンソニー・ヴァン・ダイクやヤコブ・ヨルダーンスは油絵具でのスケッチを「ルース」な筆致で行っていました。 ヴァン・ダイクはその後、ハーレムを含むオランダ北部に滞在した時期があり、ハルスの作品に影響を受け、美術ディーラーFrançois Langloisの肖像を描いたとされています。 ハルスに「笑う少年」という有名な絵画がありますが、ヴァン・ダイクはこれにも影響を受け、歯を見せて笑うポーズをモデルに頼み、描いています。 

「フランス・ハルス – レンブラント、ルーベンス、ティツィアーノを見つめて」
FRANS HALS – Eye to Eye with Rembrandt, Rubens and Titian
開催期間 2013年3月23日〜7月28日

住所 Heiligland 62, 2011 ES Haarlem
交通 アムステルダム中央駅からハーレム駅まで所要約20分。駅から徒歩20分。
開館 火曜〜土曜 11時〜17時、日祝 12時〜17時
休館 祝日でない月曜日

フランス・ハルス美術館公式サイト(英語)

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