ベルギーの人気観光地ブルージュは、滞在してゆっくり見て回るのがおすすめ。昼間は観光客で賑やかな町も、朝や夜は静かになり、運河沿いを歩けばまさに中世にタイムスリップしたかのよう。
そんなブルージュでおすすめのアクティビティが、隣町のダムへのショートトリップ。気候のいい時期はレンタサイクルを借りて、地元っ子気分で走ってみましょ。安全に注意して、走りやすい田園コースを案内してくれるサイクリングツアーもあります。
ブルージュ市内と近郊へのサイクリングツアーを開催しているQuasimundoの店内。レンタサイクルも可能。ガイドは英語が堪能。
ブルージュの旧市街の外に出ると、町の東側に青々とした牧草地や草原が広がっています。かつて交易の中継地点として栄えたダムまでは約7km。運河として使われたまっすぐな川が流れ、その脇に大樹が並木道を作っています。夏でも、木陰のなか爽やかなサイクリングを楽しめます。
町の喧騒を離れた、牧歌的な風景。季節によって移動する羊たちは、夏はこの辺りで草を食んでいるとか。
30分も自転車を漕ぐと、ダムに辿りつきます。いまはこじんまりとした村ですが、かつてブルージュが隆盛を誇った時代には通関場所として、栄えました。市庁舎などの建物に歴史を感じます。
街外れに古い教会の塔があります。当の番人に入場料を払い、階段をがんばって登ると見晴らし台に到着。赤レンガ屋根のまるでミニチュアのような可愛らしい家々や、オランダの国境までまっすぐ続く運河を一望のもとにおさめることができます。
村は歩いて回れるサイズ。現在は「本の町」として村おこしをしているダムでは、本のフェアをやっていたり、落ち着けるブックカフェなどがあったりします。定番のブリュッセル・ワッフルなどをカフェでいただきながら、田舎の空気を味わいましょう。
帰りも運河沿いを戻ります。景色の良いところで休憩して、記念写真を。
自転車ほどアクティブでなくてもいいという方は、ブルージュとダムを往復するボート・クルーズもおすすめ。運行は4月から9月まで、片道8ユーロ。船は遊覧船のようにのんびりと進み、35分ほどで到着します。
船から眺める運河も、視線が変わって楽しいですね。ブルージュの周辺には風車もいくつかあり、水に映る姿が絵になります。ブルージュに来たら、観光の合間にぜひダムへ足を伸ばしてみてください。
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