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アントワープのロコックス邸 バロック時代のフランダース風景画展

(c) KBC Bank NV, Erwin Donvil

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画家ルーベンスの友人で庇護者であり、市長を長年つとめたアントワープの名士ニコラス・ロコックスの邸宅がミュージアムとして公開されています。財産記録をもとに修復・再現された館内には本物の芸術作品のほか、美しい中庭があり、17世紀にタイムトリップして、裕福な名家の暮らしぶりが覗けます。

ロコックス邸では、大規模改修工事に入ったアントワープ王立美術館のコレクションから、メムリンク、ヤン・ファン・アイク、ルーベンス、アンソニー・ヴァン・ダイクらフランダースの巨匠作品を集めた「黄金のキャビネット」展を開催しています。この企画の一環で、今春から夏にかけて特別展「16世紀と17世紀におけるフランダースの風景画展」(THE SKY IS THE LIMIT. FLEMISH LANDSCAPE IN THE 16TH AND 17TH CENTURIES)」が開催されることとなりました。

「風景画」という絵のジャンルが確立されたのは16世紀から17世紀にかけてのこと。フランダース地方の画家たちは、風景画の初期の発展に大きく寄与しました。それまでは主に聖人の背景として、天国や地獄を表すものとして登場した風景描写は、都市の景観、山岳、全体を俯瞰するパノラマなどの、現実に近い風景を描いたものに代わり、風景そのものが絵の主題として描かれるようになりました。

「16世紀と17世紀におけるフランダースの風景画展」では、休館中のアントワープ王立美術館が収蔵する作品に加え、ドレスデンのアルテ・マイスター絵画館から作品が貸し出され、ピーテル・ブリューゲル(父)、ヤン・ブリューゲル(父)、サロモン・ファン・ロイスダールなどによる作品40点ほどが展示されます。

美術館とは違って、個人の邸宅(とはいえ広々としたお屋敷なのですが)の落ち着いた雰囲気のなか、館の主ロコックスが活躍した当時のアントワープを中心とした作品が鑑賞できるとあって「黄金のキャビネット」展は人気を博しています。アントワープのバロック時代が体験できる素晴らしいミュージアム「ロコックス邸」を訪れてみませんか。

会期 2017年3月25日~7月2日

ロコックス邸 公式HP(開館時間や料金等・英語)
https://www.rockoxhuis.be/en/

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