
(c)Guy Kleinblatt
新しいダイヤモンド博物館DIVAが2018年5月7日、アントワープに開館します。
DIVAではダイヤモンドだけでなく、銀製品、金製品、ジュエリーなどを紹介。なかでも、1000年もの歴史を誇るベルギーの銀細工は見ごたえがあり、ドゥールネにあった銀細工博物館から1400点ほどの銀製品が持ってこられることになっています。
DIVAは二段階に分かれて開館します。まず2017年12月7日には Suikerrui通りにショップがオープン。その後2018年5月7日にGildekamersstraat通りにミュージアムがグランドオープンします。
ミュージアムはアントワープ市庁舎の裏手と好立地。聖母大聖堂からも歩いてすぐなので、観光途中に立ち寄るのにも便利です。この辺りは、約500年にわたって銀職人たちが住んでいる地区で、アントワープの黄金時代と言われる16世紀の頃から、活気溢れる商業の中心地でした。近くには画家のアンソニー・ヴァン・ダイクやヤコブ・ヨルンダース生誕の地もあります。

アントワープ市庁舎 (c)Antwerp Tourism & Congres
DIVAでは、ダイヤモンドの研磨技術や取引の商習慣などを知ることができます。850平方メートルの館内には6つの部屋があり、それぞれのテーマに合った音風景やマルチメディアを取り入れたインタラクティブなミュージアムになる予定です。
最初の部屋では、世界各地のコレクションが展示されると共に、中世から17世紀までのアントワープの芸術や贅沢品について語られます。銀製品、ジュエリー、輝石、海外からのエキゾチックなココナツや貝殻、サンゴといったようなものが、それにまつわる逸話と共に紹介されます。
次の部屋では、ダイヤモンドのカットや銀細工など、このような美しい品々がどのようにして作られたかを紹介。その後、ダイヤモンドの国際取引の世界へと続きます。なぜアントワープが、過去もそして現在も、世界のダイヤモンド取引の中心であるのか、またダイヤモンドの交易ルートなどがマルチメディアを使って説明されます。
続く部屋では、銀食器などを用いたアントワープの貴族や裕福な家庭の暮らし、宴席の様子が見られることでしょう。次の部屋で、質問、クイズで知識を深め、映像でダイヤモンドにまつわる闇の部分に触れた後は、ジュエリールームで、貴重な品々をご覧ください。

(c)Carl Pendle
アントワープは世界のダイヤモンド取引の中心地。原石の80%、カットダイヤモンドの50%がアントワープで取引されていると言われています。DIVAでダイヤモンドの町アントワープをぜひ体感してみてください。
DIVA ダイヤモンド博物館(2018年5月7日開館予定)
http://divaantwerp.be/en/