旅に出ると、その土地ならではのおみやげを買いたくなるものです。旅の記念に、自分へのご褒美に、親しい人に、ベルギー・フランダースらしいお土産をご紹介します。

(c) Antwerpen Toerisme en Congres
● チョコレート
ベルギーと言えば、チョコレートという人も多いのではないでしょうか?チョコレートにナッツやクリーム、フルーツなど様々な味と香りを閉じ込めたプラリネは、ベルギーから生まれたと言われています。日本で有名なゴディバ、ノイハウス、ピエール・マルコリーニ、ヴィタメールなどはもちろん、現地にしかない小規模なショコラティエの中でも、驚くほど美味なものがたくさんあります。日本と比べると、お手頃な価格で買えますので、ぜひいろいろな味を試してお気に入りを見つけてみてください。
→ チョコレート王国ベルギーについて

アントワープの人気店チョコレートライン
● ワッフル
今では、日本でも気軽に手に入りますが、現地で食べる焼き立てのワッフルはまた格別です。丸くて生地はもっちり、そのままでも食べ応えのあるのが、リエージュ・ワッフル。日本で売られているのはこのタイプが多いかもしれません。一方、サクサク軽くて甘さ控えめの四角いワッフル生地が特徴的なのは、ブリュッセル・ワッフル。粉砂糖、生クリーム、アイスクリーム、チョコレート、フルーツなど様々なものをトッピングして食べられます。各町に名店はありますが、有名どころとしては、ブリュッセルのメゾン・ダンドワ、アントワープのデジレ・ド・リール、そして、ブリュッセル・ワッフル発祥の店ともいわれるゲントのMAXが人気です。

ブリュッセル・ワッフル
● 焼き菓子
チョコレート、ワッフル以外に、焼き菓子にもおいしいものがたくさんあります。スペキュロースはシナモンなどスパイスの効かせたクッキー。もともとは12月6日の聖ニコラス(ニコラ)の祝日に聖人をかたどったスペキュロスが焼かれました。コーヒーにぴったりのスイーツで、カフェなどで目にすることも多いでしょう。そのほか、バタークッキーも概しておいしいです。特にアントワープでは都市名の由来になった「手」の形をしたクッキーがお土産に人気で、フィリップス・ビスケット等で売られています。ほか、マカロンなども機会があったら試してみてください。王室御用達ジュールス・デストローパーのパタークリスプもスーパーなどで手軽に買えるのでお土産にぴったりです。

アントワープでは手の形をしたクッキーが名物(c)Antwerp Tourism & Convention
● ビール
辛党の方にはビールでしょうか?1000銘柄以上もあると言われるベルギービールには、それぞれ銘柄によって異なるビールグラスがあります。かさばるとは思いつつも、セットで買いたくなるものです。現地でいろいろなビールを味見して、最後にお気に入りをお土産にいかがでしょうか。
→ 奥深きベルギービールの世界

希少なトラピストビールも人気が高い
● マスタード
ゲントにある老舗マスタード店ティーレンタイン・フェルレントは地元でも人気のお店。今でも昔ながらの手法で作り、壺から量り売りしています。ゲント名産のハムやチーズに付けるとお酒がすすみます。チキンのマスタードソテーなどお料理にも重宝します。

Tierenteyn Verlent (c)Visit Gent
● レース
中世からフランダース地方の名産品だったレース。その繊細な美しさは、芸術的で宝石のようだともいわれます。手作業のボビンレースで生み出される作品は、それなりに高価なものですが、お土産には、もっと気軽に買えるテーブルセンターやコースターなどもあります。ペンダントなどアクセサリーに使われることもあります。軽いので、旅先でも買いやすいでしょう。特にブルージュにはショップが多く、レースセンターもおすすめです。
→ ブルージュのレースセンターと体験ワークショップ
● タペストリー(ゴブラン織り)
古くから織物産業が栄えてきたベルギーで、もうひとつの伝統の名品がタペストリー。中世以来の優れた織り技術を頼んで、今で世界各地からベルギーのメッヘレンにある王立工房にはタペストリー修復の依頼が後を絶ちません。お土産には、バッグ、クッションカバー、小物などが持ち運びしやすく人気。ゴブラン織りとよばれることもあります。
→ フランダースの匠の技 タペストリーの世界
● リネン製品
ベルギー・フランダース地方では、中世からリネン産業が盛んでした。スヘルデ川流域で採れる亜麻を原料に作られたリネン製品は、高級品として燃えはやされてきました。ハンカチ、テーブルクロス、衣類など、今でも、良質のリネン製品が造られています。特にゲントのコーレンマルクト周辺にはリネン専門店が建ち並びます。
→ コルトレイクのリネン産業についてのミュージアム