
ヒンデローペンの街並み
オランダ北部のフリースラント州とフローニンゲン州には特徴ある村が点在しています。まだあまり知られていないオランダ北部の美しい村と観光スポットをご紹介します。
● ヒンデローペン Hindeloopen
JATA(日本旅行業協会)のヨーロッパ美しい村30選に選ばれたアイセル湖畔の村。最盛期を迎えた17-18世紀ごろから、ヒンデローペン塗りという家具に草花の絵付けをする伝統工芸が生まれ、今も工房が数軒残っています。
ヒンデローペン塗りの工房では、絵師の絵付け作業の見学のほか、団体は自分で絵付けを体験することもできます。オランダ風パンケーキ「パネクッケン」等が食べられるヒンデローペン塗り家具を使ったカフェも併設されており、ランチのスポットとしてもおすすめです。個人の趣味から始めたというスケート博物館も同じ場所にあり、古いスケート靴や歴代の11都市スケートマラソン(運河が完全に凍った年だけフリースラント州の11都市を結んで開催される全長約200kmのスケートマラソン)の様子などが紹介されています。
ヒンデローペン博物館では、伝統のヒンデローペン塗りの家具やこの地方に伝わる民族衣装などが見られます。水辺の景色にかつての港町の面影を感じながら、街歩きをするのがおすすめです。
アクセス:アムステルダム中央駅から鉄道で3時間10分

ヒンデローペン塗りの絵付師

ヒンデローペン塗りの家具を使ったカフェ

ヒンデローペン博物館
● ヒートホールン Giethoorn
かつて泥炭を掘ってできた湖とそれを運搬するためにできた運河から水郷の村と呼ばれるヒートホールン。茅葺屋根の家々、木の丸太橋など車のほとんど通らない風景は別世界に迷い込んだようです。村を約1時間で一周する運河巡りやランチを楽しむのがおすすめです。
アクセス:アムステルダム中央駅から鉄道で約1時間40分のSteenwijk駅→70番のバスで15分

水郷の村ヒートホールン

ヒートホールンの茅葺屋根の家
● 締切大堤防 Afsluitdijk
オランダ北部の東西を結ぶ全長32kmの大堤防。1927年~1933年、人々を洪水から守り、ゾイデル海を淡水化して干拓地にするために造られたもので、水と戦うオランダを象徴する場所と言えます。高速道路となっている堤防の途中の展望台からは、淡水化された南のアイセル湖と北に広がる世界遺産ワデン海を臨むことができます。www.theafsluitdijk.com
アクセス:アムステルダム中央駅から電車で35分のアルクマール駅→締め切り大堤防東側のKop Afsluitdijkまで350番のバスで約1時間20分
● 城塞都市ブルタング Vesting Bourtange
ドイツ国境近くの五稜郭のような星型城塞都市。16世紀のオランダ独立戦争の際にオラニエ公ウィレムの命を受けて作られた歴史ある要塞です。城塞の中は広場、教会、風車などがあり、最盛期を迎えた18世紀の様子が復元されています。レストランや宿泊施設もあり滞在もOK。レーワルデンから122km、アムステルダムから232kmのところにあります。 www.bourtange.nl
アクセス:電車でレーワルデンから1時間15分、アムステルダムから2時間50分のWinschoten駅→14番のバスで25分、Marke, Vlagtwedde下車→11番のバスに乗り換えて10分

城塞都市ブルタング

城塞都市ブルタング
● D.F.ワウダの蒸気水揚げポンプ場 D.F. Woudagemaal
1920年にフリースランド州の余剰水を揚水するために技術師D.F.ワウダによって建設された世界で唯一の蒸気式ポンプ場。オランダの水力工学の頂点を極めた世界最大かつ技術的にも最も進んだ蒸気水揚げポンプとして、世界遺産に登録されています。レーワルデンから53km、アムステルダムから108km。www.woudagemaal.nl
アクセス:電車でレーワルデン駅から20分、アムステルダム中央駅から2時間35分のSneek駅→47番のバスに乗り45分

D.F.ワウダの蒸気水揚げポンプ場

D.F.ワウダの蒸気水揚げポンプ場
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