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クレラー・ミュラー美術館 2019年ファン・ゴッホ・ギャラリー

● クレラー・ミュラー美術館とゴッホ

国立公園の緑豊かな自然に囲まれた クレラー・ミュラー美術館

クレラー・ミュラー美術館の創設者、アントン&ヘレン・クレラー・ミュラーのコレクションのなかで特別な位置を占めているのが、フィンセント・ファン・ゴッホの作品です。クレラー・ミュラー夫妻のおかげで、クレラー・ミュラー美術館は世界で2番目に大きいゴッホ・コレクションが所蔵しています。1908年から1929年にかけて、彼らは少なくとも91枚の油彩画と180枚以上の素描を購入しました。

ファン・ゴッホ・ギャラリー Photo by Marjon Gemmeke

ヘレンは、フィンセント・ファン・ゴッホを「モダンアートにおける最も偉大な人物のひとり」と見なしていました。また、ゴッホの人生と彼女自身の人生に共通点を見出していました。ゴッホは画家として神に仕えることができるという信念をもっていました。ゴッホが教会に対して抱えていた苦悩と、神を信仰し続ける彼の能力に、ヘレンは感銘を受けました。彼女自身もまた、人生において精神的な支えとなるものを求めていたのです。ゴッホはそうした支えを、生きていく中で出会った人々と自然に求めていましたが、こうした姿勢にヘレンは自分を重ね合わせていました。

● 2019年の展示

1938年にクレラー・ミュラー美術館がオープンして以来、ゴッホの作品はこの美術館のハイライトとなっています。ここ数年は、オランダ時代とフランス時代の油彩におけるゴッホの技法の移り変わりをテーマとした展示を行っています。2019年は、ゴッホのオランダ時代とフランス時代の油彩と素描が隣り合わせで展示されます。

専門ガイドによる解説を熱心に聞く旅行者 Photo by Wieneke Hofland

新しい「ファン・ゴッホ・ギャラリー」の展示では、肖像画などの人物、田舎の生活と労働、風景と自然といったゴッホの芸術を特徴づけるモチーフを紹介します。

フィンセント・ファン・ゴッホ「夜のカフェテラス」 1888

「夜のカフェテラス」(1888)、「ルーラン夫人ゆりかごを揺らす女」(1889)、「馬鈴薯を食べる人々」(1885)、「4本の切ったひまわり」(1887)、「アルルの跳ね橋」(1888)といった人気作品に加えて、2019年は「サン=ポール病院の庭の松の木とタンポポ」(1890)、「花咲く果樹園、縁に糸杉」(1888)、「アルルの公園の小道」(1888)、「レストランの中」(1887)、「種まく人」(1890)、「自画像」(1887)などの作品も登場します。また、光による劣化を避けるため、展示される機会の少ない約10点の素描もご覧いただけます。

クレラー・ミュラー美術館

ウェブ(日本語)/ウェブ(英語)
開館:火曜日~日曜日・祝日 午前10時~午後5時
※彫刻庭園は午後4時30分まで
休館:祝日を除く月曜日、1月1日
入館料:19.90ユーロ(国立公園の入園料含む)
住所:Houtkampweg 6, 6731 AW Otterlo

アクセス:
アムステルダム中央駅から電車で約1時間の3駅が利用可能。Apeldoorn駅かEde-Wageningen駅でバス108番に乗る。またはArnhem駅でバス105番(Barneveld方面)に乗る。いずれの場合もOtterloで106番のバスに乗り換えとなります。
美術館に入るためには、デ・ホーヘ・フェルウェ公園の入園料が必要です。バスのドライバーから国立公園のチケットを購入できるので、それを利用して美術館まで直接バスで乗り入れることができます。または、国立公園の入口でバスを降り、公園のスタッフからクレラー・ミュラー美術館と国立公園のコンビチケットを買い、入口近くに駐輪された無料の白い自転車を使って、約2.3km、10分ほどの道を美術館までサイクリングで行くこともできます。

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