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エッシャー美術館

オランダ王室のエマ王太后が冬を過ごしたハーグの宮殿が、世界的に有名なアーティスト M.C.エッシャーの作品を常設展示する、美と驚きに満ちたミュージアムとなっています。

遠近法、多次元、現実をたくみに利用したマウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898-1972)の版画は、子供から大人まで、あらゆる人々を魅了します。ロイヤルシティ・ハーグにあるエマ王太后が冬に住まわれた特別な宮殿が、現在はエッシャー美術館になっています。

視覚における錯覚、遠近効果を用いた現実にありえない場面、多重安定性の知覚現象といった仕掛けで私たちを驚かせるその作品を通して、アーティストは独自の世界を表現しました。

エッシャーが芸術家としての手業を発揮し、変身(メタモルフォーゼ)を生み出した有名な「昼と夜」などの傑作が、かつて王家の方が住まわれていた部屋に展示されています。この絵のなかでエッシャーは、オランダの典型的な干拓地を菱形に変形し、さらにそれを昼から夜へ飛ぶ雁の姿へと変化させています。

Day and Night, 1938, woodcut, M.C.Escher (1898-1972); © The M.C. Escher Company BV, Baarn

エッシャー:常設展
エッシャー美術館は、美しい風景、自然、肖像といったテーマでアーティストがその才能を探求した、初期の作品である木版画や素描画を展示しています。さらに画期的な作品「メタモルフォーゼ」や、彼の自然と数学への愛を組み合わせた平面充填といった後期の作品も展示しています。重力を否定し、ハリーポッターやインセプションといった有名な映画にもインスピレーションを与えた作品「相対性」でエッシャーの世界に浸ってみましょう。

Relativity, 1953, woodcut, M.C.Escher (1898-1972); © The M.C. Escher Company BV, Baarn

宮殿のゲスト
エッシャー美術館には、エッシャーの素晴らしいアート作品の他にも見どころがあります。
娘であるウィルヘルミナ女王の結婚後、1901年からエマ王太后が住んだ宮殿には、ハンス・ファン・ベンテムがデザインしたシャンデリアや、ドナルド・ユッド設計の寄木細工、王家の美しいらせん階段といったスタイリッシュなインテリアが残されています。もちろんオプ・アート(錯視の知覚心理学的なメカニズムに基づいて、特殊な視覚的な効果を与えるよう計算されたアート)も展示されています。

エッシャー美術館は、新旧のアートが融合する最高の場であり、またグラフィックアーティスト M.C.エッシャーに捧げられたミュージアムです。視覚の錯覚と戯れる楽しさをぜひここで発見してください。

エッシャー美術館
開館:火曜日~日曜日・祝日 午前11時~午後5時
(12月24日と12月31日は午後4時閉館)
休館:祝日以外の月曜日、1月1日、12月25日
入館料:一般 10ユーロ
住所:Lange Voorhout 74, 2514 EH The Hague
アクセス:ハーグ中央駅からはトラム15番・16番利用。Korte Voorhout下車。
ウェブ(日本語)www.escherinhetpaleis.nl

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