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ゲントの祭壇画「神秘の子羊」

ゲントの聖バーフ大聖堂 Sint-Baafskathedraal に飾られているファン・エイク兄弟作の祭壇画「神秘の子羊」は、初期フランドル絵画の最高傑作と言われる作品です。15世紀に描かれたとは思えないほどみずみずしく、そして精緻な細部の描写は見るものを圧倒します。

(c) lucasweb.be 神秘の子羊(修復前)

この門外不出のベルギーの至宝は、2012年から約13年(予定)にわたる大がかりな修復作業に入っています。

「神秘の子羊」の修復作業は、3工程に分けて行われます。修復作業に入っていない部分はそのまま聖バーフ大聖堂に残され、修復中のパネルのあるべき場所にレプリカが代わりに置かれます。 大聖堂内には日本語のオーディオガイドがあるので、解説を聞きながらじっくりと隅々まで鑑賞しましょう。

修復作業中のパネルは、ゲント美術館 Museum of Fine Arts Ghent で、作業部屋が一般公開されています。ヒエロニムス・ボスの「十字架を担うキリスト」やアンソール、マグリットなどの傑作を収蔵した見どころの多いゲント美術館の1室が、世界的な名画の修復に充てられています。ガラス越しではありますが、修復の様子が見学できるというユニークな試みです。

ゲント美術館で修復中の神秘の子羊

(c)www.lukasweb.be – Art in Flanders vzw, foto KIK-IRPA, Brussel

修復作業の進み具合と今後の予定

2016年秋に第1段階(祭壇画の外側のパネル)の修復が終わり、現在は「子羊」部分を含むメインのパネル修復が、第2段階として進められています。

月曜日を除く平日、ゲント美術館にて修復中のパネルと作業の様子がガラス越しに見学できます。修復士が休憩を取っていたり、週末などで作業がないときはパネルがガラス面近くに置かれ、良く見えるように展示されています。

すでに修復の終わった「神秘の子羊」外側のパネル
Jan (Maaseik?, c. 1390 – Bruges, 1441) and Hubert van Eyck (c. 1385-1426) The Adoration of the Mystic Lamb, 1432 Outer panels Oil on panel St Bavo’s Cathedral, Ghent (c)www.lukasweb.be – Art in Flanders vzw

2020年は、画家ファン・エイクの功績を記念する特別年となります。ゲント美術館で「ファン・エイク展」が開催され、聖バーフ大聖堂には新しいビジターセンターが開館します。これに伴い「神秘の子羊」の展示場所に変更があります。

2020年1月
ファン・エイク年となる2020年、「神秘の子羊」の全パネルが聖バーフ大聖堂に戻され、展示されます。

2020年2月1日~4月30日
第1段階で修復が終わった「神秘の子羊」の外側のパネルが、ゲント美術館の「ヤン・ファン・エイク:視覚の革命展」に出展されます。内側のパネルは、上下段とも引き続き聖バーフ大聖堂に展示されます。

2020年5月~6月中頃
ゲント美術館の「ヤン・ファン・エイク展」終了後、外側のパネルが聖バーフ大聖堂に戻り、再び全てのパネルが聖バーフ大聖堂に展示されます。

2020年秋(予定)~2020年12月末(予定)
聖バーフ大聖堂ビジターセンターが開館します。これに伴い、全パネルが聖バーフ大聖堂の新しい展示部屋で展示されます。

2021年~2025年頃
第3段階(最終段階)として、内側上段のパネルの修復が、ゲント美術館で行われる予定です。

※掲載情報は、2019年2月調べのものです。予告なく変わる場合があります。
※企画展の前など祭壇画の移動で、展示がご覧になれない日があります。

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